本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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映画『雨月物語』感想

 

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コンビニで買ったミルクティーパイアイス




こんにちは。コンビニで見かけた

「ミルクティーパイアイス」を「ミルクティーバイアス」と空目したサトーです。

そんなものがあるなら、そのバイアスにかかってみたいとちょっとだけ思いました。もちろん、そんなものはなくて、

私が見たのは「ミルクティーのパイのアイス」でした。

 


雨月物語

この映画、知っていますか?
なぜ急に映画『雨月物語』を見ようと思ったのかというと
ツイッターでこんな記事を見つけたからです。


英国映画協会が10年ごとに発表している「史上最高の映画100」

www.bfi.org.uk

 


知らない映画がほとんどでしたが、

日本映画も少数ランクインしていたのが意外でした。


しかもというか、やっぱりというか、アニメもありますが
ランクインしている日本映画は白黒映画が多い気がしました。
黒澤、小津両監督は今でも影響力あるんですね。

 

その中で気になったのが
雨月物語』です。

 

 

 

名前は聞いたことありましたが
読んだことも見たこともなかったので
海外の批評家に高評価を得ている作品はどんなものだろう?
と興味がわいてきました。

 

あらすじ(ネタバレあり)

舞台はおそらく戦国時代だと思うんですけど
農村で器を作って売っている夫婦がいるんですね。夫婦には子供もいます。
夫の源十郎は市へ行って器を売って儲けます。
それに味をしめて、もっと儲けようと欲を出します。

 

源十郎の弟、藤兵衛は侍に憧れています。
生活とか妻とかそっちのけで侍になりたいんですね。
藤兵衛は妻の制止をふりきって侍になり、手柄を立てます。

 

ここから複雑になるんですが、
源十郎は器を買ってくれた上流階級のお嬢さんと契りを結びます。
このお嬢さんが、いわゆる妖(あやかし)です。


で、前述したように源十郎には妻子がいるので
これは現代でいうところの重婚ですね。
それでお嬢さんを怒らせてしまうんです。
まあ当然ですよね。

 

一方、侍になった藤兵衛のほうですが、
自分は出世したけれど、そのために捨ててきた妻が
散々な目にあっていたこと知ります。
こんなはずじゃなかった…となるんですね。

 

さて、ここからが面白くなるんですが
ここまで書いておいてなんですが、
ネタバレになるので書きません。すいません。
興味がある方は映画を見るか、検索してみてください。

 


源十郎は霊感体質?

源十郎は、上流階級のお嬢さんの妖に気に入られます。
で、最後のほうでも霊体験みたいなことがあるんですね。


この人、つくづく霊感体質だよなーと思いました。
ナチュラルにそういうのを引き寄せちゃうんでしょうか。
妖のほうは仕方ないとしても、
最後のやつは、彼の空想か妄想の可能性もありますね。

 

なんにしても、生活が安定しないどころか
命の危機がいつ訪れるか分からない世の中で
欲望を抱いて生きていくのは、人格が引き裂かれるような
ストレスがあってもおかしくないんだなーと思いました。

 


田中絹代さん

源十郎の妻、宮木を演じているのは田中絹代さんです。
「日本映画黎明期の大スター」です。


Wikipediaの出演作品を見たら、ものすごい数の作品に出演しているんですね。
全盛期は1年中、出ずっぱりというか演技しまくっていたようです。


演技は安定感があるというか、クオリティが保証されているというか、間違いないというかで、素人の私が見ても素晴らしい俳優さんだなと思います。

 

口調が上品な昭和初期のイメージ

映画『雨月物語』を見始めたときに、とくに宮木なんですが
ああ、この口調は昭和の上品な人たち(しかも東京)の
喋り方だなーと思ったんですね。
私は昭和後半の生まれなので、もちろん昭和初期の人の喋り方は分からないんですけどね。

 

ほかの映画やドラマで見たことのある、昭和の上品な人(しかも東京)の喋り方だったんです。

 

そこがちょっと違和感あったんですよね。
戦国時代の琵琶湖付近の、貧しい農村の夫婦がなんか洗練された喋り方してるなーと。
でもまあ、見ているうちにそんなの気にならなくなるんですけどね。

 

あとは滑舌のよさというのも大事だなーと思いました。
偉い侍の役のひとでも何言ってるか分からない人が2人ほどいたので。


「聞き取りやすいようにセリフを喋る」というのも
役者さんのスキルのひとつなんでしょうね。

 


欲望まみれの私

源十郎や藤兵衛は欲に突き動かされていましたね。

 

自分のことを振り返ると、私もいつも、もっと儲けたいとか、
もっとお金が欲しいとか思っています。
お金のことばっかりなんですけど、増税増税の世の中なので
そう考えるもの無理ないと思います。

 

でも欲を出しすぎて目の前の大切なものを粗雑にするのはよくないなーと、
雨月物語』を見て思いました。
欲を追求しすぎるのもほどほどにしたいと思います。

 

そのうち原作も読んでみたいですね。

 


それでは、お読みいただきありがとうございました♪