本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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本『Chatter 頭の中のひとりごと』感想

 

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こんにちは。
久々に仕入れミスをして頭を抱えているサトーです。
ミスの原因はわかったので繰り返さないようにしたいのですが、それにしても凡ミスだったので、そんなことをした自分が今でも信じられないです。
なんでそんな事になったんだ私!

 


チャッターとは?

 

『Chatter 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』
イーサン・クロス/鬼澤忍

 

 

 

チャッターというのは大雑把にいうと
頭の中で言うひとりごと」です。

 

頭の中のひとりごと。というのはほとんどの人が

身に覚えがあるんじゃないでしょうか。
私はしょっちゅう言っています。
冒頭の「なんでそんな事になったんだ私」とかですね。
「こんな凡ミスするなんて、あんた何やってるの?」
とか頭の中で自分に言っちゃうんですね。


たとえば、寒くて布団から出たくない朝に
「起きたくない」と思った次の瞬間
「でも起きたら、昨日の残りのピザが食べられるよ」と頭の中で別の自分が言ったり。
両方とも自分の心の声なんですが
「起きたくない」と「起きようよ」と自分を逆方向へ誘導しようとする声が2つあるのはおもしろいなと思います。

 

夜中にラーメンが食べたくなって「食べちゃえ」と思う一方で
「食べたら明日の朝に後悔するよ」という声が同時に聞こえるとか。

「私ならできるぞ」とか「やっぱり私はダメなんだ」とか
「先週は頑張ったから今週は休んでいいんじゃない?」とかね。
自分の頭の中で自然に出てくるひとりごとです。

チャッターとはそういうやつです。
どうですか、思い当たりませんか?

 


チャッターをどう生かすか

 

チャッターというのはそういうふうに
自分を励ますこともあるし、自分を責めることもあるんですね。
「頭の中のひとりごと」はポジティブに働くこともあるし
ネガティブに作用することもあるんです。

本書では、そのチャッターにまつわる多くの事例を用いて
どうやったら頭の中のひとりごとを制御できるのか
ということも紹介しています。
方法は26個あって、本書の最後のほうで紹介されています。

 


多くの実例

 

登場するのは、実名の人物だったり匿名だったりします。

自宅に脅迫状が送られてきた著者
脳卒中によって内なる声を失った人
暴投を繰り返したメジャーリーグの期待の若い投手
国家安全保障局と大学の成績と人生に押しつぶされそうになった学生
イラクから帰国したけれど、なぜ自分だけ生き残ったのかと苦しみ続ける男性

 

実在の人々が現実の厳しさに押しつぶされそうになったとき
チャッターが聞こえてくるんですね。
その内なる声に苦しめられたり、逆に気持ちが救われることもあるそうです。

内なる声、チャッターというのは人を弱くもするし強くもするんですね。

 

 


内なる声は異常か?

Photo by Pixabay

さて内なる声というと精神疾患や妄想、ネガティブ思考などが思い浮かぶ方もいると思うんですが、たしかに広い意味で見るとそういうものも含まれると思います。
本書でもネガティブな側面を持つチャッターがたくさん登場します。

ただ著者が言うには、チャッターというのは
言葉を扱うすべての人、つまり言語機能が正常に働いている人すべてに
「ある」とのことです。
言葉があれば思考があるので、思考があれば頭の中でいろいろ呟いているだろうという事ですね。

 

しかしまあ、頭の中のひとりごとがひどくなって
日常生活に支障が出るとか、症状が深刻になった場合は
専門の医師に相談したほうがいいでしょうね。
困ったときに、その問題に「ふさわしい第三者」の助けを借りることは
有効な手段であると本書にも書かれています。

仕事なら先輩や同僚、
恋愛なら友達とかインフルエンサーの質問箱とかですね。

 


チャッターを制御する

 

そして、チャッターを制御して、乗り越えた人々の話も登場します。

止むことのない内なる声を克服するというよりは
これはもう言語機能が正常に働いている限りは止まらないものだと割りきって
共存するほうを選んだほうがよさそうです。

 

「頭の中のひとりごと」に苦しめられている人には
ヒントになることが書いてあるかもしれません。

 

私も次から仕入れをするときは「本当に大丈夫か?!」
としつこいくらいチェックをしたいと思います。
仕入れミスというのはイコール損失ですからね。


それでは、お読みいただきありがとうございました♪