こんにちは。
毎月クレジットを使っているけど、12月分の請求が予想より多くてビビッているサトーです。仕事で必要だったとはいえ、一度にこんなに多くを支払ったことはなかったので震えています。この先どうするんだ・・・
さて、クレジットカードも借金なのですが、
借金といえばサラ金ですよね(?)
今回はサラ金の歴史の本を読んだ感想です。
この本は
サラ金の歴史って考えたことありますか?
私はないです。
昔、話題になった上場企業の暴力的な取り立てのニュースを今でも覚えていて
サラ金=怖いという印象しかありません。
そんなわけで、かかわると借金地獄になるというイメージしかないものですから
サラ金について考えたことがなかったんですね。
この本を手に取ったのは単にタイトルが面白そうだと思ったからです。
サラ金の歴史について考えて本まで書いちゃう人がいるんだ!と驚きでした。
はじまりは個人間金融
サラ金が誕生したのは1960~1970年代
それ以前は個人の間でのお金の貸し借りが主流だったそうです。
そこから金貸しのワザを磨いたものが頭角を現し、
徐々に規模を広げていき、質屋から団地金融へ、サラリーマン金融へ、そして
日本を代表する大手消費者金融へ…となっていったんだそうです。
団地金融というのは、
1955年頃から次々と登場した団地に住む人々(主に妻)が
お金を工面するために利用した「金融」です。
それ以前は、お金に困ったら質屋を利用していたんだそう。
当時の団地は、身元がしっかりした仕事に就いている人(男性)
しか住めなかったそうです。
なので、支払い能力もあるだろうということで、経済力のないその妻でもお金を借りられたとのこと。
見栄が物欲をあおって借金へ
このあたりを読んでいると、人が生活に必要なお金以上に
お金を必要とするのは、見栄や
「他者と同じでありたい欲求」だったりするんだなと思いました。
このころに普及しはじめたのが
冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビなどの家電。
その家電をよその家がもってると自分も欲しくなったそうです。
で、当時の妻たちはその流行りの家電を買うために(みんなと同じになるために)
団地金融を利用したんだそうです。
たとえば今でいうと
クラスのほとんどがニンテンドースイッチをもってるのに
自分はまだ持っていないから、皆と同じになるために何がなんでもスイッチがほしい!
だから借金してでもスイッチを買おう!
・・・といったかんじでしょうか。
当時の妻たちがクレジットカードを持っていたら
当然使ったでしょうね。
私はこの本を読むまでは、昔の人は借金をしないだろうなと何の根拠もなく漠然と思っていたんですが、違いましたね。
当時の団地に住むことができたいわゆるエリートの妻たちでも、お金の工面に苦労していたとは驚きでした。
保険金とか多重債務とか
意外だったのは、黎明期のサラ金の融資基準はけっこう厳しかったけど
時代が変わるにつれて緩くなっていったこと。
おかげで誰でも借りられるようになったんですね。
そして、サラ金といえば、多重債務とか脅迫的な取り立てとかが
真っ先に思い浮かぶ人もいるかもしれません。
そのあたりについても、しっかり書かれています。
借金苦で自殺した人が保険金で債務を支払うとかですね、
多重債務で被害者の会ができたとか。
武富士のブラック企業ぶりとか、アイフルの違法な取り立てについてもふれています。
また、そういった負の側面だけではなく、日本経済や政策、金利にも影響を受けたことなど経営面についても書かれています。
創業者は志が高かった
またまた意外だったのは、創業者の中には消費者金融を立ちあげたときには志が高かったり、利用者を信頼して寛大な態度をとった人がいたことです。
金貸しというと守銭奴のイメージがありますが、そんな人ばかりではなかったんですね。
そして、どんな大きな企業でも最初は小さい規模からスタートしています。
まずは身近な人にお金を貸すところから始まって、少しづつ規模を大きくしていったんです。このあたりは今のビジネスも同じですね。
まとめ
そんなわけで、この本にはサラ金の誕生から
最近のインターネットでの個人向け融資まで書かれています。
恐ろしい世界を垣間見て、またひとつ勉強になりました。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪