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映画『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』感想

 

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こんにちは。
寒い日が続くと、こんな夜は野良猫たちはどこですごしているのか気になってしまうサトーです。温かいところにいるといいんですが、風が強いとそうもいかないでしょうね。どうか、温かくて安全な場所を見つけていてほしいと願うばかりです。


ナイブズアウト

 

 

さて、映画の感想です。
こちらはとても気に入っている映画です。
私はアガサ・クリスティの作品を映像化したものが好きなんですが
ナイブズアウトは最近のものでは特に素晴らしいと思います。

ナイブズはナイフの複数形ですよね。
たくさんの、複数のナイフということで
これはシンボル的に映画の中にも出てきますよね。

関係者が警察に聴取されてる時の背景にあったり
ラストで真犯人と対決するときに出てきたり。

事件解決につながるキーパーソンが嘘をつけない体質というのもユニークですね。



グラスオニオン

さて、そのナイブズアウトの続編が『グラスオニオン』です。
こちらは139分と長いです。
前半がミステリー仕立てで、重要人物がひとり殺されるところで終わります。

後半は、時間をさかのぼって「なんでそうなったか」を
説明していく前半の解説みたいなものです。
最後には謎が解けて、真犯人もわかります。

 

感想

前半は、まさにアガサクリスティのミステリィ!というかんじで面白かったです。
異次元の金持ちが知人を無人島に呼び集めて、謎解きゲームをしようとします。

そして誰もいなくなった』のパロディかなと思ったら違いました。
なんか似た小説ありましたかね?


一番近いのは、日本の綾辻行人氏の館シリーズでしょうか?
思惑のある人物が関係者を人里離れた館に呼び集めて
目的の人物を殺害する…というやつです。
まあグラスオニオンの内容はちょっと違うんですけどね。


ポアロスタイル

関係者を一堂に集めて、探偵が自身の推理を披露するというのは
アガサクリスティのポアロのスタイルですよね。
それもバッチリ入ってました。

クライマックスの謎解きのシーンでのこと。
広間にはモナリザの絵があって、それがガラスで守られているんですけど
基本はガラスが開いた状態なんですね。
少し物音がするとガシャン!て勢いよく閉まるんです。
防犯のために、モナリザを守るためですね。

で、探偵がポアロスタイルで推理をみんなに聞かせてるとき
大声を出したりするんで
そのガラスが頻繁にガシャン!ガシャン!ガシャン!
て開いたり閉まったりするんですよね。
それが追い詰められていくパニックと狂気の場面にマッチしててよかったです。
あの音を聞いてるだけで頭おかしくなりそうでしたもんね。


二部構成

グラスオニオンは前半と後半で時間も前後してるし
後半と緊張がMAXになったところで過去に引き戻されるんで
実をいうと後半は、見ていて少し疲れました。
まあ作品自体が長いですしね。
でもやっぱり面白かったですよ。

探偵ブノワ・ブランの喋り方や振る舞い方も、ちょっとポアロに似てて
チャーミングな部分があってよかったです。

 

見ながらドキドキした映画は久しぶりでしたね。


それでは、お読みいただきありがとうございました♪