本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』感想

 

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こんにちは。
ツイッターアカデミー賞のニュースを見ていたら感涙していたサトーです。
アカデミー賞七冠に輝き、ミシェル・ヨーがアジア人初の主演女優賞をゲットし、キー・ホイ・クァンジェイミー・リー・カーティスらが感動のスピーチをし、岩が大人気になっている通称『エブエブ』です。

 

その感想をちょっとだけ書きたいと思います。
ちょいネタバレを含むので、まだ見てない方はお気をつけください。

 


ちょっとよくわからない

 

映画をみた直後の私の感想は、
ちょっとよくわからない・・・なんですよね。

この映画はですね、誤解を恐れずに言うのならば
壮大な母娘喧嘩です。
ついでに家族愛もついてきます。

 

主人公のミシェル・ヨー演じるエヴリンが地球を飛び出して、
(正確にいうと別の世界の自分にアクセスして)
娘のジョイと家族や、別の世界や時間軸巻きこんで
わざわざ母娘喧嘩をしてるんですね。

ざっくりいうとそんなかんじです。

 

派手で奇抜な演出

その母娘喧嘩を、カンフー(中国武術?)とか
ジョイのユニークな衣装とか、別世界のキャラの奇抜さなどで
ビジュアルとして派手に仕上げていた印象です。
個人的にはそう感じました。

 

なので、アカデミー賞を7つも受賞したと聞いたときは
驚いたんですよね。

これ・・・アカデミーとれるのか・・・ってね。
俳優さんたちの演技は素晴らしいと思ったんですが
映画全体としては、受け取り方にちょっと困ったんです。


エブエブの楽しみ方

で、アカデミー授賞式を見てから気づいたんですが
この映画はストーリーを楽しむというよりは
賞をとった俳優さんたちの演技を楽しむ映画じゃないかなと。

 

確かにミシェル・ヨーキー・ホイ・クァンたちの演技は素晴らしかったです。
ベテラン俳優たちの演技で成立しているような?
そんな気がしました。

 

俳優さんの演技を楽しむための映画、と
割り切ったほうが、私的にはスッキリしますね。

 

あとミシェル・ヨーのカンフーの型?というんでしょうか。
その型がものすごく美しいんですよね。
彼女はバレエをやっていたらしくて、その影響もあるかもしれませんが
その決めポーズの型がものすごく美しいんですよね。


ミシェル・ヨーは演技だけじゃなくてカンフーもいけるぜ!
ってのがすごくカッコイイなと思います。



哲学的?

話としては、マルチバースまで規模を拡大して
母娘のいざこざから仲直りまで描いた作品です。

カンフーが出てくるアクション映画かと思って見たら
ちょっと哲学的というかそういう部分が強かったんですよね。

 

で、たまにコメディぽいのが出てきて、
ここは真剣に捉えるべきか?笑うべきなのか…?
とリアクションに悩むところもありました

なので、特に最初のほうは何を見せられているのかわからなかったんですが、
あー母娘喧嘩なんだなーとわかってからは納得できました。

 


マトリックスぽい

国税庁のエレベーターの中でキー・ホイ・クァン演じる旦那が
別の世界の自分に乗っ取られるんですけど、
あーこれ、マトリックスぽいなーと思ったんですよね。

マトリックスでエージェントが他人になりすましてることありましたよね。
あと、おじいちゃん(車椅子)が他人を操ってるところとか
マトリックスぽかったです。

そう思うとやっぱりマトリックスが後世に与えた
影響はすごかったんですね。

 


見る人を選ぶかも

『エブエブ』は見る人選ぶ映画かもしれません。
実際に、映画館で私の近くに座っていた男性が
残り30分くらいのところで席を立ち、戻ってきませんでした。

 

メディアでいわれていたように、これまでマイノリティだった
アメリカで生きてきたアジア人の苦悩とか
女性として生まれてきて親にガッカリされるとか
そういうシーンは少しだけだったんですよね。

 

でもℤ世代に人気だと聞いて、そういうささいな部分でも
描いてくれたことに喜びを感じた人が多かったのかな?
なんとなーくそう感じました。

 

そういえば、監督はダニエルズと呼ばれる二人で
スイス・アーミー・マン』を作った人たちです。
あれはシリアス調に描かれていたんですが、
コメディというかおふざけを真剣に演じて描いているというか
あれも受け取り方に困った映画でしたね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪