本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『NHK100分で名著ジーン・シャープ 独裁体制から民主主義へ』感想

 

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こんにちは。
パレスチナの難民キャンプで食料支援をする男性を紹介するサトーです。
この方は↓↓↓ハマダさんといって、大鍋で調理する様子をカメラ目線で伝えてくれるフードブロガーです。食事は常にタンパク質が足りてないとのことです。ハマダさんには最近、お子さんが産まれました。いつ自分の家族が攻撃されるかわからない不安な状況だと思いますが、それでも勇敢に活動を続けているようです。ぜひハマダさんのインスタグラムもご覧ください→hamadashoo

 

さいきん読んだ本の感想です。

 


この本は

 

ジーン・シャープの『独裁主義から民主主義へ』をわかりやすく解説した本です。
シャープが定めた「非暴力闘争」をテーマにして、ミャンマー民主化運動やセルビアの独裁者追放運動にもふれています。


非暴力

なぜ非暴力で権力者や独裁者に抵抗するのかというと、ザックリいうと、「暴力に頼るのは権力者や独裁者が得意な方法だから、暴力を選ぶと彼らが優勢になってしまう」ということらしいです。
たしかに今、世界中を見渡すと、独裁者や権力を持っている人たちは安易に暴力に訴えて民を攻撃したり排除したりしてますね。

 

そしてシャープは、交渉よりも抵抗するのがよいと言ったそうです。
交渉だと権力者と民の間に力関係があるので、うまくいかないと。
なので暴力を使わずに抵抗する、非暴力闘争を提唱していたとのことです。

 

ただし注意点があって、非暴力でやるなら計画的に、戦略的にやらねばならないとのこと。なぜなら、権力者や独裁者はノープランや思いつきで動いて倒せるほど甘くはないと、とのことです。
やるなら戦略的に、組織的に動く必要があるんですね。

 

逆手にとられる

で、この素晴らしいシャープの考えですが、世界に広まり過ぎたために、独裁体制側に逆手にとられて使われたことがあるらしいです。

 

つまり、体制側もシャープの著作を丹念に読み込むことで、反体制的な動きを封じ込めようとしているのです。

 

SNS等がさかんに駆使されている現在では、デジタル監視社会体制を強化し、抵抗の芽を早い段階で摘み取ろうとしています。

 


なるほど、権力者や独裁者がやりそうなことですね。なのでそういう部分に対する戦略も必要みたいです。


まとめ

巻末には非暴力行動198の方法も載っていますよ。
公共の場で演説するとか、署名入りの公共声明を出すとか、旗や象徴的な色を掲げるとか、そういうのがあります。

 

今、SNSでよく見る、パレスチナへの連帯を示して公の場で抗議活動をする人たちがやってることですね。
ああいうのも非暴力の抵抗なんですね。

 

その他にも、勤めてる企業に抗議したいけど、あからさまにやるのはちょっと・・・という人向けに、「出勤して仕事はやるけどあえて非効率にやる」というのがありました。


要はビミョーに手抜きをして企業を困らせる、ということらしいです。
これなら、簡単にできそうですね。
ただ、目ざとい上司がいたら評価に響きそうですけどね。

 

この本を読むと、いま日本や世界で起こっていることと、それに抗議する人たちについて少し理解が深まりそうです。
で、抗議する人たちを見ていると、その人たちが何に抵抗しているのか、抵抗されている権力者は誰なのか、が見えてきそうですね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

fortunamajor.hatenablog.com

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