本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『人はなぜ戦争をするのか』感想

 

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こんにちは。
さいきん目にした名言は「おじさんの詰め合わせ」だったサトーです。
問題の画像も見たんですけどね。
いやあ、うまいこと言ったなあという感想です。事実、おじさんがところ狭しと詰め合わされてましたからね。
なんでしょうね、「すし詰め」だったらあそこまで批判されなかったのかなとか考えちゃいました。みんな大好きお寿司に例えたら、まだマシだったんですかね?わかんないですね。
この騒動を見ていて思ったのは、どーも最近の中高年男性はユーモアが欠如してるんじゃないかということです。
精神的に余裕がなくなってるか、若い女性の皮肉を理解する感性が衰えているのかもしれませんね。
なんてったって日本は超高齢化社会ですからね。老化ですかね。

www.tokyoartbeat.com

 

さいきん読んだ本の感想です。

 


この本は

 

タイトルにもなっている人はなぜ戦争をするのかには、「人間には戦争をせざるをえない攻撃衝動があるのではないかというアインシュタインの問いに答えた」往復書簡です。
その他、講義内容などを収録しています。

フロイトアインシュタインに宛てた書簡とのことです。

 

感想

私はフロイトに関しては、「性に固執しすぎた人」というぼんやりしたイメージしかないんですけどね。
この書簡を読む限りでは、彼は戦争反対の立場だったようですよ。

 

まず、「原初の時代(中略)人間のあいだで利害が対立したときに、決着をつけるのは原則として暴力なのです。」とあります。

 

腕っぷしの強い者が、力にまかせて自分の意見を押し通したと。
ジャイアンみたいですね。
で、道具が登場すると、これが腕力の代わりになって道具を上手く使った者が勝者になったと。
ドラえもんですかね。


なので武器の登場で、ツールをどう使うかという頭のよさも求められるようになったらしいんですね。

 

そして「人間の歴史はいわば対立の歴史だと言っても過言ではない」とあります。そういった対立はいつも戦争で解決されると。
で、戦争が起こると敗北者は権利を奪われるか支配され、征服されるそうです。

 

こういった戦争は

 

「永遠」平和を作りだす手段として、必ずしも不適切なものではないことも認めるべきなのです。

 

ともあります。たしかに、原初の時代などは戦争は有効な方法だったのかもしれませんね。
それでしか解決しないこともあるのかもしれません。
日本への原爆投下がこれに該当するのでしょうか?

 

しかし戦争によって生じた状態は原則として長続きしないそうなんです。暴力で統合された領土は、つなぎとめておけないとのこと。
なんだか、DVやモラハラで相手を支配しようとする人間が思い浮かびましたね。

 

戦争への幻滅

戦争と死に関する時評にある、◆戦争のもたらした幻滅のところにこうあります。

 

世界的な規模の(中略)戦争がもたらしたもの、それは幻滅である。

 

長期的な流血と損害をもたらしただけではなく、これまでのどの戦争にも劣らず残酷で、破壊的で、情け容赦ないものだった、と。
これはおそらくナチスユダヤ人迫害のことを言ってると思うんですけどね。

 

そして国家は国民に犠牲を強いておきながら、その犠牲にたいして償いをするのはごく稀なのである。


まさにその通りですね。これは今の日本にも当てはまると思います。
重税を課しておきながら、その税金は裏金議員のポケットに入ったり、意味わからん軍事費とか防衛費とかに使われていて、国民に還元されていないように見受けられます。減税しろ。

 

まとめ

この書簡によると、戦争に反対する平和主義者は、
戦争に対して「生理的にムリ」状態になってるそうです。
平和主義者は体質として戦争を受け入れられないそうなんですね。


それは戦争の残酷さや反感だけでなく、
「戦争にたいする美的な観点からの嫌悪感も働いている」とのこと。

 

たしかにね、戦争は美しいとは言えない行為ですからね。

 

そして最後に、「文化の発展がもたらすのもはすべてが、戦争を防ぐように機能すると主張することはできる」とありました。

逆に言えば、文化の発展を阻止したり拒むものは原始的な暴力や戦争を助長するのだ、と言えませんかね?

 

今のイスラエルパレスチナにやっていることを見れば分かりますが、あれは人間の残酷さや醜悪さが凝縮された地獄絵図になっていますからね。

 

X(旧Twitter)で時々、酷い死に方をした子供の画像が流れてくることがあるんですけどね。
本当にあれは生理的にも受け入れがたいです。
今すぐ停戦してほしいですね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

 

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