本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『大学で学べる科学的素養』感想

 

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こんにちは。
清田明宏氏・国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWA)保健局長が一時帰国の際に、日本記者クラブで昨年10月からのUNRWA(アンルワ/ウンルワ)の支援活動について説明した動画を見たサトーです。
清田氏によると、現在のガザを支援できる国際機関はUNRWAだけだそうです。UNRWAはガザで何をしてるかというと、子どもたちへポリオワクチンや食料を提供しているんですね。

 

 

実はですね、その「UNRWAのガザでの活動を禁止する」とイスラエルが勝手に決めたそうなんです。
そうなると清田氏たちのUNRWAグループがガザに入れなくなって、飢えや寒さや病気で苦しむガザの人々を助けられなくなるそうなんです。
 
もちろん個人や民間で支援してる人たちもいるんですけどね。
国際機関で支援できるのはUNRWAだけということなので、その活動が禁止されるとなると、ガザの人々には打撃が大きいらしいんですよ。
あの状況の中で大勢の子どもたちに、一度にポリオワクチンを提供できる所はなかなかないと思われるのでね。
 
そういうことを清田氏は動画の中で訴えておられました。
最初の5分だけでも見てみると、ガザへの解像度が上がると思いますよ。
 
あとX(旧Twitter)でときどき見かける「パレスチナのために何ができるんだろう…私はなんて無力なんだろう…」といったポストがあるんですけどね。
清田氏が最後にこんなことを言っておられました。
 
やり続けるしかない
個人的なレベルの悲惨さ、感情を伝えて
どれだけ一般の人は必要ない苦しみを受けているか
 
心に響いたことを
大きな声を上げて政治家に伝えて
言い続けないといけない
 
そういう思いをぜひ伝えて
 
無力であっても言い続けていく、というのはそれだけで立派な行為なんですね。
 
 
 
さいきん読んだ本の感想です。
 
 

この本は

 

「大学で身につくのは知識や能力だけではなく、筆者が科学的素養と呼ぶものが身につくのだ。科学的素養とは、マナーのように言葉で説明することができて、それを守ってない言動については、それを知っている人はそうと見抜くことができる」
 
と説明にあるように、大学で学べる/学ぶべき科学的素養について解説している本です。
 
具体的にいうと
権威主義の否定
・課題発見のための議論構造
・原理原則に基づいた理解と説明
・研究の進歩主義の理解と実践
・議論の作法
・研究の公共性の理解
・問題解決に資する「原因」とそうでない「原因」の区別
 
について、それぞれ説明されています。
 
 

感想

この本は主に大学で教える人や学ぶ人に向けて書かれたと思うんですけどね。筆者が「はじめに」で書いてあるように、大学関係者でない成人済の私にも役立つ部分はありましたよ。
 
例えば、X(旧Twitter)で毎日のように見かける、政治家やインフルエンサーの言うことを鵜呑みにしたり、無条件でひれ伏してるように見える人たちは、ああ、あれって権威主義なんだなあとか、
 
相手の文章をよく読まずにwを多用して冷笑して済まそうとする人たちは、「しっかり考えて理解」しようとしない人たちなんだなあとかね。
 
私の場合、リアルの世界より、X(旧Twitter)で見る人たちに当てはめると、内容が理解しやすかったです。
まあこんな読み方は稀でしょうけどね。
 
 

まとめ

つまり、私目線で見るとX(旧Twitter)には科学的素養が備わってない人たちが溢れているということですね。
 
だからつまり、ああいう人たちとは逆のことをやっていけば、科学的素養が身につかないまでも、そんなに遠ざかっていかないのかなあと、ふんわりファジーに考えていたのでした。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪