本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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ミステリー『シンデレラの罠』感想

 

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こんにちは。
シンデレラへのあこがれは全くないサトーです。
もし、魔法使いがあらわれたら1億円ください!と言います。

 

今回はタイトルに、シンデレラとあるミステリーを読みました。
Wikipedia東西ミステリーベスト100で2012年版の41位にランクインしている作品です。

 

本の説明に
「私は、探偵であり、証人であり、被害者であり、しかも犯人である」
と書かれています。
一風変わったミステリです。

 


ストーリー

 

 

火事の中でひとり生き残った女性。
けれど彼女には記憶がなく、
自分が誰なのかもわかりません。

 

いったい自分は誰なのか?
大金を相続するはずの(ミシェル)か
はたまた、幼なじみの元銀行員(ドムニカ)か。

 

火事のとき何が起こったのか?
彼女はもう一人を殺したのか?

 

騒動はやがて裁判に発展します。
はたして真実はどこにあるのか・・・

 


ミ、ド、ラ

この話の焦点は主に
この娘は誰なのか?
ということです。

 

メインキャラの二人はと呼ばれています。
以前はという娘もいました。
この三人は幼なじみです。


名前の由来は、彼女たちとかかわりのある
ミドラおばさんからきています。

 

1文字で呼び合うなんて
とてもおしゃれなネーミングセンスだなと思いました。
フランスの作者だからでしょうか。

 

推理小説なのでネタバレはしませんが
この記憶がない娘には、
どちらにでもなれる
という特権があります。

 

はたして娘は誰なのか、
誰になることを選ぶのか・・・
ということも考えながら読むと
面白いかもしれませんね。

 


まとめ

ネーミングセンスもおしゃれですが、
目次もおしゃれです。
おしゃれというか、詩的でとても素敵です。
タイトルも秀逸ですね。

 

島田荘司の『占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)』同様、
DNA鑑定ができる現在なら成立しないストーリーですが
この時代だからこそ、可能だったんでしょうね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪