本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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ドキュメンタリー『ダンス・ライフ』感想

 

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こんにちは。
そういえば、そろそろゴールデンウイークだな~と思っていたら、すでにゴールデンウィークに突入していたと知ってビビったサトーです。
どうりで朝からショッピングセンターが混んでるわけですね。
 
さいきん見たドキュメンタリーの感想です
 
 

このドラマは

ドキュメンタリーです。
 
「ダンス・ライフ」はオーストラリア屈指のダンススクールに通うトップクラスの生徒たちが、プロダンサーになる夢に向かってひたむきに取り組む姿を追った作品だ。誰もが成功するわけではない、過酷な世界を描く。
 
18歳くらいの若者たちが、フルタイムと呼ばれるレッスンに参加して、1年を通してダンスの上達と、契約や仕事の獲得を目指して、ひたすらに踊り続ける様子を記録したものです。
 
 

感想

いやあ、凄かったですね。
若くて身体的な資質に恵まれていて、求められる技術水準まで踊り続ける体力と気概があって、おまけに性格もよくて、仲間にも恵まれている・・・という若者たちが登場します。
 
まずみんな身体能力がすごいんですよね。
小さい頃からダンススクールに通ってたりする人は、踊りながら空中でジャンプとか回転とかできるし、それができちゃう強靭な肉体を持ってるんですよ。
 
まるで曲芸師みたい、というとイメージつきやすいと思いますが、このスクールではバレエとかステップダンス、コマーシャルジャズなど、プロのダンサーとして活躍するために必要なダンスが一通り学べるらしいんですね。
 
バク転とかジャンプはできる人はできるけど、できない人は無理にはやりません。なのでジャンプとかできる人は、それが大きな売りになりますね。
 
大きな売りがない人はスクール在学中に技術を向上させて、講師やエージェントの目に留まるように努力しなければなりません。
シビアな世界ですね。
 

キャシー

カメラは、生徒の中の何人かにフォーカスして、彼ら彼女らのインタビューやコメントを交えながら進みます。
 
名物講師みたいな人がいて、ダンス界でも有名なキャシー・バルトという人なんですけどね。
 
このキャシーがエネルギーと愛情の塊みたいな人で、生徒たちを叱咤激励しながら、時には個人への愛ある言葉をかけながら、生徒たちを鍛え上げていきます。
 
このキャシーがね、レッスンをしてる時に、まるで生死をかけた戦いの最中にあるような、凄い眼をするんですよ。
いまにも人を殺しそうな眼なんです。
ダンサーというより戦士のような眼です。
それで「命を懸けろ」と生徒に言うんですね。
 
私はプロのダンサーというものが、そこまでして必死に踊っているということを知らなかったので、これは非常に驚いたんですね。
 
で、そんなふうにレッスン中は厳しいキャシーですが、レッスンが終わると生徒へ気軽に話しかけたり、ケガした人を気遣ったり、愛ある言葉をかけたりするんです。
 
ただ厳しいだけじゃなくて、人間としても器が大きいひとなんですね。
 
 

ダンサーたち

最初の頃はジャンプできていたティアナが、ケガのせいでジャンプできなくなったり、
 
最初は技術の高さで注目されたマックスSが、後半はそれほど注目されなくなってたり
 
最初は目立たなかったコナーが、技術はそれほどでなくても存在感をアピールして大きな仕事をゲットできたり
 
最初から最後まで高い技術を誇り、トップの座に居続けたマックスOなど、いろんなタイプの生徒が登場します。
 
 
アラベラは献身的で働き者なんですが、持病があって本番前にいつも体調を崩すし。彼女は他人が不安になってるときは言葉をかけて励ましてあげる優しい人なんですが、自分が困ってる時は他人から助けてもらえないんですよね。いますよね、そういう人。
献身的なんですが、見てて切なくなります。アラベラに幸あれ。
 
キムは背が高くて目立つ容姿をしていますが、最初の頃はそれほど真剣味がありませんでした。それがやがて精神的に強くなっていったようで、最後の大舞台では注目を集め、デビューをゲットします。
 
この人たちはいわゆるモデル体型で、スタイルが良くて頭が小さいんですね。
そんな人たちが必死に踊って競争してるので、本当にレベルが高いんだろうなあと思います。見た目のよさと技術の高さが求められているようで、なんて過酷な世界なんだと慄きました。
 
エイミーは身体的には普通ですが、パワフルで動じない踊りをするので、その点が評価されます。
これが多様性というやつでしょうか。
さいごはエイミーのダンスを見ていると、なぜだか涙が出てきました。
成長したな、エイミー!
 
 

もはや踊れそう

 
ダンススクールの入学から卒業までの1年間が全5話に詰め込まれています。
 
私は踊りは全然ダメなんですけどね。見ているうちに、もはや私でもピボットできるんじゃないか・・・と思えてきました。いや、できないんですけどね。
 
ダンサーである生徒たちの中には、マイノリティがけっこういる印象を受けました。まあ、インタビューを受けたのが、たまたまそういう生徒たちだった可能性がありますけどね。
過去にいじめを受けていたり、ダンス以外は何もできなかったり、ゲイであることを親にカミングアウトできなかったり、夜の仕事をしないと家賃を払えなかったり。
 
それでもダンスのためにこのスクールにきて、必死で踊り続けるんですね。
キャシーに喝をもらいながら踊る生徒たちを見ていると、こちらまで気合をもらった気分になるんですよね。
 
がんばる人たちを見ていると、私も困難に負けずひたすら前に進み続けるぞ!という気持ちになります。
 
 

まとめ

卒業後、あれだけ士気が高く、技術を磨いてきた生徒たちはどうなるのか?
彼ら彼女たちはスクールに通った生徒たちは何を得たのか。
 
一度見てみるといいですよ。
生徒だけじゃなくて講師や親たちのインタビューも出てきます。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪