こんにちは。
海の真ん中で未知のモノに襲われるドラマを見たので感想を書くサトーです。
ちょっとネタバレしてるのでご注意ください。
ストーリー
北海の海のど真ん中の油田「リグ」で働くキンロック・ブラボーの作業員たち。
ある日、停電と不可解な霧に襲われる。
そこから人が死に、人が狂い、陸との連絡を絶たれ、孤立する。
そして海の中にいた超自然的なモノが本気を出して、人間たちに攻撃を開始する。
このドラマは
英国ドラマです。
英国ミステリー調というか、人間ドラマを交えた感じで粛々と進んでいきます。
分かりやすいクリーチャーとか出てこないし、驚異の正体はわりと地味なんですよね。最後のオチは好みがハッキリ分かれるでしょう。
でも、個人的には嫌いではないですね。
余談ですが・・・イアン・グランが背の高い王子様スタイルなので、『ゲーム・オブ・スローンズ』を思い出して、本当にこの人はナイトが似合うよなあと、ため息つきました。
感想
リグの作業員たちが、いつも通り海のど真ん中の職場で働いていたら、未知と遭遇してパニックになる話です。
おそらく、エコロジカル・ホラーというやつです。
その未知の驚異と戦うようで戦わず、結果的に逃げるんですけどね。
得体の知れないモノが少しづつ忍び寄ってくるかんじで似てるのは、『ミスト』(2007)や『エイリアン』、ドラマ『エクスパンス』などが思い浮かびました。(同じとは言っていない)
いろいろ混ざってるかんじですね。
ここからちょっとネタバレしますね。
海底に眠る未知の驚異の正体は、巨大な有機物なんですよね。
わかりやすくいうと規模のでかい植物です。地球規模で根を張る菌類をイメージしてください。
そんなかんじのやつが、意思を持って人間を攻撃してきます。
なぜ攻撃してきたか?
そこからどう逃げるか?
どう戦うか?
そもそも敵は何なんだ?
とかね、そういうのが、ほのかなホラー&ミステリー調に仕立てられていたので、なかなか楽しめました。
まあ長くなるので、そのへんはドラマを見てください。
これがもしアメリカだったら・・・
シーズン1の後半に、植物の気持ちがわかるという人が出てくるんですよ。
それを見て思い出したのは、漫画『僕の地球を守って』の木蓮とアリスです。
懐かしいですね。
アリスは植物の気持ちがわかるうえに、会話もできたと思うんですが、あんなかんじで植物と繋がっちゃう人が出てきます。
この『リグ』はスウェーデン生まれで、イギリスでリメイクされたらしいんですよね。
そこで思ったのが、表現方法が地域によって違うんだなあということです。
どういうことかというと、
もし、このドラマがアメリカで作られたなら、最終話でダグが語った、有機物の視点に立ったセリフはなかったような気がするんです。
アメリカだったら、もっとわかりやすい化け物を出して人間を襲いまくっただろうなと。
そして環境破壊などのメッセージ性はすっ飛ばして、単純なホラーの娯楽作品になってたのかもなぁと。
ちなみに・・・アメリカで作られたエコロジカル・ホラー『ストレンジ・ネイチャー』という映画は、実際の環境問題を扱っていますが、フィクションと思われる化け物も登場します。これが人間を襲うんですよ。
なんかアメリカでは、こういうタイプの映画には化け物を出さないと見てもらえない・・・みたいなのがあるんですかね。
それに比べると、イギリスの『リグ』が自然というテーマを直球で投げてきたのは、なんだかヨーロッパってかんじがしますね。
まとめ
シーズン1の最後で、大きな脅威として津波が出てきます。
「ツナミ!」と連呼してるんで、この言葉のもつインパクトをわかってて、あえてやってるかんじです。
日本人としては気分はよくないですが、すでに津波はワニやサメと同じように気軽に消費されるエンタメ・コンテンツになったのでしょうか?
まあそれを言ったら噴火や洪水やハリケーンはどうなるんだって感じですけどね。
最終話を見ると、とうやらシーズン2に続きそうなので個人的には楽しみです。
霧に襲われた本土はどうなるのか、化け物は出てくるのか、ヘリに乗せられた人間たちはどこへ行くのか・・・気になりますね。
シーズン2があるといいですね。
追記:2025年1月にシーズン2が公開されています。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪