本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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靴がない『運動靴と赤い金魚』感想

 

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こんにちは。
日本がパレスチナの国連加盟を支持して賛成票を投じたと知って正義の片鱗を見た気がしたサトーです。
相変わらず米国とイスラエルが反対、25カ国が棄権しましたが、賛成は143ヵ国です。少しづつですがいい方向に向かってほしいですね。
イスラエルはさっさと停戦しろ。

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さいきん見た映画の感想です

 

 

ストーリー

 

1999年のイランの映画です。
少年アリは、妹ザーラのたった1足しかない靴をなくしてしまいます。
探しても見つかりません。
私はどうやって学校へ行けばいいの?と詰め寄る妹に、アリは自分の靴をかわりばんこで履こう!と提案します。

アリの靴はボロボロで、ザーラには大きすぎます。
でも両親に言うと怒られるし、うちは靴を買うお金はないし・・・
午前はザーラが、午後はアリが靴を履いてそれぞれの学校へ通います。

やがてアリは遅刻しがちで先生に目をつけられ、ザーラは自分の靴を履いている子を見つけてしまいます。
貧しさの中で必死に生きる兄妹の物語です。

 


靴がない

この映画の前半は、1足のボロボロの靴をかわりばんこに履いて学校へいく兄妹の様子が描かれています。
妹の学校は午前で終了して、兄の学校は午後から始まるみたいなんですね。
なので妹ザーラは、兄が学校に間に合うように走って帰るんです。
で、待っていた兄に靴を渡します。靴のバトンタッチですね。

 

兄のアリも靴を履くと走って学校へ行きます。
それでもいつも遅刻するので、先生に目を付けられてしまいます。

妹の靴がないために、両親に靴を買ってと言えないために、涙ぐましい努力を毎日してるわけです。

 

この兄妹の苦労を見ているだけで、靴ぐらい私が買ってあげるよ・・・と言いたくなるんですね。ザーラに靴を買ってあげたくなるんですよ。でも、それはできないんですよね。

 

彼らの両親は家賃も払えないし、八百屋にもツケがたまってるんです。
おまけに父親が怖くて、たった1足しかない妹の靴をなくしたなんて、とても言えないんですね。

 

複雑な心境

そんな妹ザーラに試練が訪れます。
なんと、学校で自分の靴を履いている子を見つけてしまいます。
ワケあって、アリがなくした靴をその子が手に入れたんですね。
放課後ザーラは、その子の後をつけて家まで行ってみたりします。

 

で、ある日その子が新しい靴を履いていることに気付きます。
私の靴は?!って思いますよね。
私なら声に出してしまいます。でもザーラはお行儀がいいのでそんなことは言いません。もっと丁寧に「前に履いてた靴はどうしたの」と聞きます。

 

すると、その子は「父親に買ってもらった」と。
ザーラの靴は「捨てた」と。
ザーラはショックが大きかったでしょうが、こらえました。

 

自分が最も必要としている自分の靴を、その子はあっけなく捨ててしまったんですから。子どもにとってはかなり酷ですよね。

 

まとめ

で、そんな兄妹ですが、後半はアリが賞品のスニーカーを手に入れるためにマラソン大会に出ることにします。

 

アリは最初、大会メンバーには選ばれなかったんですが、先生に泣きながら訴えてメンバーの座をゲットします。この若さで泣き落としの術を覚えてしまったアリの将来が心配です・・・

 

アリは果たしてスニーカーをゲットできるのか。
ザーラは兄の靴を履き続けるしかないのか…

 

妹の靴を手に入れるために、必死で駆け抜けるアリの姿が目に焼きつきます。

ちょっとネタバレすると、絶望した兄妹には嬉しいサプライズが待っています。

 

あとこの兄妹の父親ですが、不甲斐なくてアリの助けがあってやっと仕事を得るんですね。家長よりもしっかりしているアリは将来有望かもしれないなーと思ったりしました。

 

忍耐強いザーラと、責任感の強いアリの兄妹がすてきな映画です。

興味があれば見てみてください。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

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