本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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パレスチナの監督『天国にちがいない』感想

 

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こんにちは。
労働調査は報告義務があって無視したら罰金50万円なのに、数千万円を脱税して納税義務を無視した議員たちが軽いペナルティで済むのは本気で納得いかないサトーです。
マジムカつきますね。

 

マジムカつくけど、さいきん見た映画の感想です。

 

 

ストーリー

 

パレスチナに住む映画監督のエリア・スレイマンは、庭のレモンを取っていく隣人や、ヘビの恩返しの話をする隣人などに囲まれて暮らしていた。
ある日、エリア・スレイマンは脚本を売り込むため、パリに飛ぶ。そしてアメリカへ。
彼の脚本は売れるのか。

 

以下、エリア・スレイマンは略してESと呼びます。

 

 

パリ

主役のESはあまりしゃべらないんですよね。
最初はチャップリンのオマージュかなあと思ったんですよね。
まあ、あとでちょっとだけ喋ってましたよ。

 

この映画は全体的に、なんとも言えない笑える空気です。
大笑いってかんじでもないし、クスクス笑いでもないですが、なんとなーく可笑しいです。ほほえましいというか。

 

衝撃的なのはパリでした。
まず、これわざとだと思うんですが、ESがカフェで道行く人を眺めてるんですね。通りを行く人ほぼ全員がオシャレでカッコイイんですよ。
それぞれのスタイルを持ってるってかんじで。
髪型や小物までバッチリ決めてるんです
ESが見惚れてるかんじなんです。

 

ランウェイかよってくらいかっこいいキマってる女性が歩いてるんです。
全員モデルかもしれない。
いやモデルでしょうね。
わざとこんな演出にしたんでしょう。キラキラオーラがあってよかったです。

 

パリの警官

で、パリの警官らしき人々が出てくるんですが、3人一組で動いてるんですね。
1組目は、ミニセグウェイみたいなのを装着して誰かを追いかけてるんです。
カッコイイですよね。アンドロイドっぽいというか、BB-8のの人間バージョンというか?例えがまったく思いつかないんですけどね。
パトカーとか白バイとかじゃないんですよね。

 

2組目はローラースケートというかローラーブレードみたいなのを履いた、これまた3人組が逃げるやつらを追って、石畳の上を疾走していくんですよ。
めちゃくちゃカッコイイ捕り物劇です。
まあどちらも一瞬だけだったので、その後どうなったかはわかりませんけどね。

 

それを見て思ったんですけど、どちらも段差のある道だと機能しないんですよね。こりゃあバリアフリーが徹底してるのかなあ?と。
街中がバリアフリーになると、こういうメリットがあるんですね。
警官がローラーブレードを履いて動き回れるので、小回りがききますね。

 

車もバイクもいらないから、ガソリンも電気も節約できるなあと。
警官側は脚力と体力がマストになりそうですけどね。
車も入れない路地をスピード出して進めるので、逃亡者を追いかけるときには便利そうです。

 

パリって実際にこんななんですかね?
これを見たESもびっくりしたのかもしれませんね。少なくとも私は衝撃を受けました。

 

パリの救急車

そして感動的だったのがパリの救急車です。
路上で寝てる人=ホームレスと思わしき人の所へ「具合が悪そうな人がいる」と通報を受けて救急車がやってくるんです。

 

そしてその人に体調をヒアリングして、簡単な食事を提供するんですよ。
すごくないですか?!


ホームレスのために通報をした人がいるし、実際救急車がやってきて健康を気遣って食事まで提供して去っていくんですよ。
日本じゃ考えられませんね。

 

パリの救急車ってこんななんですかね?
公共の福祉サービスが手厚いというか、公助の精神が発達してるというか、いやはや感動しました。
これなら税金の払い甲斐があるってもんですね。

 

もし、フランスで議員が脱税してたら国民は大激怒するだろうなと思いました。パリの街が火の海になりそうですね。

 

いやー先進国ってかんじです。
まともな人々が政治を行ってきたんだなーと思うと、羨ましいですね。

 

パリの小鳥とかいろいろ

ESがパリに来た翌日は軍事パレードやってて、たぶんフランス革命記念日か何かだと思うんですが、街に人がいないんですね。
翌日には人々は戻ってくるんですけどね。そういう日もあるのか~と見てて観光気分になれました。

 

あと、小鳥との寸劇も面白かったです。

 

そして散策中のESは男女に話しかけられるんですが、その1人が『アストリッドとラファエル』に出てくるアストリッドの彼氏のテツオでした!
テツオ、あのドラマ以外にも出てたんですね~。

 

アメリ

アメリカに来てESは初めて喋るんですよね。


タクシー運転手にどこから来たのか?と聞かれて、パレスチナと答えるんです。
で、運転手は喜ぶんですよ。
エス様の故郷から来た人だ!ってね。
この運転手は、神を信じる人なんですね。

 

あと、銃社会アメリカを揶揄ってるようなふざけた描写も、わかりやすくて面白かったです。


そのあとESはタロットで占ってもらうんですね。
この先、「パレスチナはあるのか」と。

 

結果、「この先、パレスチナは必ずある」と言われるんですが、
「ちょっと待って」「ただし」と続くんです。
「我々が生きてるうちではない」と。


このあたり見てると、2024年の今は笑えないですね。

 

まとめ

旅を終えたESは故郷に戻ってきて、庭に勝手に入りこむ隣人たちと、また暮らしていきます。
最後は故郷で踊る若者たちの姿で終わります。

 

タイトルの『天国に違いない』というのは、ESの故郷を指しているのでしょうかね?それとも旅先のフランスか、アメリカか。

 

やっぱり故郷がいちばんというやつなんでしょうか?

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

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