本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『女性のいない民主主義』感想

 

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こんにちは。
久々にグリーンカレーを食べたら、辛すぎて食べるのにひと苦労したサトーです。
以前は美味しく食べていた缶詰のグリーンカレーなんですけどね。食べてる間中、辛さが喉を直撃するんで咳こんでました。
久々に食べたら美味しかったけど、パンチが強すぎましたね。

 

さて、さいきん読んだ本の感想です。

 


この本は

 

「日本では男性に政治権力が集中している。何が女性を政治から締め出してきたのか。そもそも女性が極端に少ない日本の政治は民主主義と呼べるのか。客観性や中立性をうたってきた政治学は、実は男性にとって需要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎなかったのではないか。」

 

という観点から男性の政治学者が書いた本です。
男性社会の輪の中に入ることが可能な男性の立場から考察、解説されているので、女性では得られない視点もあるかと思います。

 

ジェンダーの視点」で「政治現象を説明」しているので目から鱗が多いですし、他の先進国との比較もしているので日本がいかに特異な国かというのがよくわかりました。

 

 

感想

日本や世界各国の政治だけではなくて、「スーパーマリオブラザーズ」のピーチ姫が「きわめて伝統的な男女の性別役割分業に基づいている」とか、

 

2014年の「ゲーマーゲート事件」でフェミニズムの立場からゲーム業界を批判した女性がゲーマーの男性たちから誹謗中傷を受け、殺害予告までうけたとか、


そういう例を出して
ジェンダーの視点というのは、「時に社会の主流派である男性に対して不快感を与え、時にその敵意の対象となってきた。」と書いています。

 

逆に言うと、ジェンダーの視点を取り込むことで、社会の主流派である男性を不快にさせないため、媚びを売ってきたともとれますね。

 

つまりそれは、ジェンダーの視点や役割をきっちり分けないと満足できない男性が社会には数多く存在するということだと思います。
そういう草の根レベルのことが、政治にも影響していそうですね。
特に日本はね。

 

まとめ

かなり読みごたえがありました。
言われてみればそうですよね。

 

「これまで女性の立候補を積極的に認めてこなかった日本の政党における男性支配の基盤について検討」していたり、そういう基盤があった日本政治の歴史についても解説されています。
土井たか子さんの名前もでてきて、なつかしい・・・
きっと大変だったんだろうな・・・ととなりました。

 

なぜ、女性議員が少ないのか?
なぜ、政党は女性議員を増やしてこなかったのか?
ということも書かれていて面白かったです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

fortunamajor.hatenablog.com

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