こんにちは。
確定申告が終わったので、これで諸手を挙げて裏金脱税政治家集団とその周辺を糾弾できるぞとなったサトーです。私は義務を果たしましたからね。
さて、さいきん読んだ本の感想です。
この本は
フランス革命を生きたルソーが書いた本です。
内容としては奴隷制度とか、政治とか、政府とか、支配権とか、主権とか、法とか、人民とか、一般意志とかについて書かれています。
難しいんですが、名言も金言もたくさんあって面白かったです。
社会契約については難しくて一言で説明できないので、ググってくださいね。
名言&金言
たくさん名言があったんですが、特に印象に残ったものを引用します。
たくさん引用したので著作権で怒られないか心配です。
０１
「人はつねに自分の幸福を望むものだが、何が幸福であるかをいつも理解しているわけではない。人民は腐敗することはありえないが、欺かれることはある。人民が悪しきことを望むようにみえるのは、欺かれたときだけである。」
たしかにね～。自分が本当は何を望んでいるのか、わかってない人はいますよね。
０２
「罪人を裁判にかけて裁決を下すという行為は、罪人が社会契約に違反したことを証明し、もはや国家の一員ではないと宣言することなのだ。」
なるほどね～。法を破ったら国家の一員ではないと宣言するんですね。どこかの裏金脱税政治家集団の顔が思い浮かびますね？いっこうに逮捕されないのはなんででしょうね？？
０３
「老人になるともはや聞き分けがなくなるものだ。」
よくわかります。
０４
「税金が迅速に、そして規則的に人民のもとに戻ってくるならば、納税額の多寡は問題ではない。人民はつねに冨み、財政はつねに健全である。しかし人民の支払う金額がどれほど少なくても、いつも払うばかりで人民のもとにもどってくることがない場合には、やがて人民は力尽きてしまう。国家は決して富むことがなく、人民はいつまでも貧しいままである。」
ルソーは予言者ですかね？２０２４年の日本が見えていたんですかね？
そして極めつけはこちらです。
０５
「国家が解体する場合には、二つの筋道がある。第一の場合は、統治者がもはや法律にしたがって国家を統治せず、主権を簒奪した場合である。（中略）だから政府が主権を簒奪した瞬間から、社会契約は破棄されているのであり、すべてのふつうの市民は、自然な自由の状態に戻ったのである。もはや市民は、服従することを強制されるかもしれないが、服従する義務はないのである。」
今、X（旧Twitter）で #確定申告ボイコット ってやってるじゃないですか。あれはルソーの言葉をかりれば理にかなってるんですよね。
（まあ政治家が統治者かというのは置いといて）
政府が納税義務を守らないんであれば、それは社会契約を破棄したことになるので、ふつうの市民も納税義務を果たす必要はない、という主張になると思うんですよ。
いやぁ～すごいですね。
家庭の統治者
こんなかんじで、１７００年代後半を生きたルソーはですね、２０２４年の日本にも当てはまるような鋭いことを言いまくってるわけですよ。
ただ一点、気になるところがありましてね。
家庭の統治者については、ルソーは父親に限るとしています。
その理由の１つとして、「妻には女性特有の不都合［生理］があり、それがもたらす不便をどれほど軽微なものと考えようとも、一定の期間は活動できなくなるのであり、このことだけでも妻が優位に立つことを否定する十分な理由となるのである。」
さらに「夫は妻の行動を監視している必要がある。妻が生んだ他人の子供たちを、自分の子供として承認させられないようにするのが大切だからである。」と書いています。
女性の生理についての言及は、この時代では超進歩的だと思いますけどね。ルソーにはシングルマザーという存在が見えていなかったのかもしれませんしね。
それにしても遺伝子検査がない時代とはいえ、ここまでくると女性不信ですね。
とはいえ、現代のようなテクノロジーがない時代だったんだろうし、彼が２０２４年に生きてたら、また考えが変わったかもしれませんね？
まとめ
名言が多くてハイライトしまくりましたね。
今の日本にピタリと当てはまることも多かったので、政治の腐敗とか社会契約の違反とかは不変の事なのかなと思いました。
ルソーは天才だと思いますし、知力と思考力がものすごいです。
難しいけれど面白い本でした。
それにしても、政治学とか専攻してた人って『社会契約論』を読んだんですかね？
もしこの本を読んで感銘を受けた人が、いま政治の世界に身を置いているとして、その人は日本の現状をみて何を考えているのか、聞いてみたいですね。
社会契約論は読みましたか？今の日本の政治はどう思いますか？ってね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪
