こんにちは。
政治家が裏金をもらって脱税しまくってるのに逮捕されないなら、我々市民はもう納税しなくていいのでは??と思いはじめてるサトーです。
毎年毎年、真面目に確定申告してたのがバカらしくなりますね?
検察の存在意義ってどこにあるんでしょうね??
そういうことを考えていたらこの本を手に取っていました。感想です。
この本は
「脱税」を通じて世界史をたどってみるというテーマを持っています。
古代ギリシャと古代エジプトの脱税事情から始まって、秦の始皇帝、イスラム帝国とモンゴル帝国、もとはイギリスの植民地だったアメリカ、ヒトラー、東芝と中国企業、そしてGAFAまで。
王侯貴族や世界有数企業が行ってきた、課税方法や脱税もといタックスヘイブンの使い方まで解説されています。
感想
かなり面白かったです。
特に第15章にある「GAFAの逃税スキーム」は、けっこうショックでした。
この章を読んでいて思ったのは、やはり莫大な富を得るためには、どこまでも節税節約の意識をもって、守銭奴になるのも恐れずに、逃税に全振りするのが最適解というか王道のようですね。
現在の世界的大企業がなりふり構わずタックスヘイブンを使う手口は、まるで海外映画のマフィアの手口のようです。
GAFAでさえそうなのだから、我々一般市民や個人事業主が巨万の富を築きたいなら、GAFAを見習ってどこまでもガメつくなる必要があるんだなと思いました。特に今の日本では。
まあ、日本在住でどこまでそれができるかはわかりませんけどね。
気になったところ
ちょっと気になったのはこちらです。
Wikipediaによると、「イギリスで1692年に創設された土地税において、借地人が地代等の支払の際、税相当額を控除して支払うという方式が採用されたのが最初ではないかと考えられている。」とあります。
著者が言っているのは「日本人におなじみの(現在の)源泉徴収制度の原型」という意味なのか、それともナチスが源泉徴収制度を考案したという意味なのか、そこがちょっとわからなかったです。
まとめ
「脱税」や「税金逃れ」といった視点から世界史を見つめ直すことができたので、なんだか普通に世界史の教科書を読むよりも、内容が頭に入ってきやすかったです。
ただし、これを読んだからといって、裏金を受け取って脱税まで見逃してもらった政治家を許せるかというと許せないんですけどね。
この本を読んでいるときに強く感じたのは、あとがきで著者も言っているこういうことです。↓↓↓
本書でたどってきたように、国が衰退するときというのは、税金が大きく関係しています。
世界史に登場する強国、大国が衰退するときというのは、だいたいそういうパターンをたどっています。つまりは、富裕層からきちんと税金を取れなくなったときに、国は滅びるのです。その観点から今の世界、今の日本を見たとき、筆者は危惧を禁じえません。
私もそう思います。
インボイス制度や、さまざまな増税で一般市民からは平気で絞り上げるのに、脱税する政治家は見逃すわけですからね。
傾国の美女ならぬ、傾国の税金ですね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪