本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『東大教授の考え続ける力がつく思考習慣』感想

 

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こんにちは。
ス●バの不買運動に参加中のサトーです。
が、昨年末にワケあって飲食しなきゃならなくなったので、久々にジョイフルメドレーを注文したんですね。そしたら人工的な香料のにおいがキツすぎて、うおぉ…となりました。
値段も高いし脂質糖質が盛り盛りなので、これは不買運動じゃなくても、もう買わなくていいかなと思った次第です。そのほうがお財布にも健康にも良さそうですしね。
 
さいきん読んだ本の感想です。
 
 

この本は

東京大学先端科学技術研究センター教授である著者が、「本当に頭がいい人が身につけている7つの力」を提唱、解説したものです。
7つの力とは
・自己駆動力
・多段思考力
・疑い力
・大局力
・場合分け力
・ジャンプ力
微分思考力
です。
 
なお、これらの○○力はプロローグでまとめて説明されています。目次からは探しにくいです。
 
本の後半は、これら7つの力の実例めいたものと、著者のエッセイ的なものを組み合わせたみたいな内容になっています。
 
 

感想

ざっと読んでみた感想ですが、7つの力というのは役に立ちそうです。
 
多段思考力というのは、やることを細かく分けて1つ1つやっていくということですし、場合分け力は緊急と重要のマトリクスで優先度の高いものから対応していくという、いわゆる取捨選択といえるものでしょうし。
(この本ではMECEと紹介してましたけどね)
 
ただ個人的に引っかかったのは、著者の職業選択に対する考え方と、コミュニケーション方法です。
 
 

それってどうなの?

著者は中学生や高校生や大学生に講演するとき
「人の役に立って、ありがたいと思ってもらえることをしたときにしか、きれいなお金はもらえない。それ以外のお金は汚いから、もらわないほうがいい」と言うそうです。
これってどうなんですかね?
 
このような潔癖な考え方は、職業差別や偏見につながりかねないんじゃないですかね?
特に今の世の中では、やりたくない仕事でもお金のためにやらざるを得ないこともありますよね。
 
例えば、コンビニの店員が毎日毎日クレーマーから罵声を浴びせられて仕事をしていたとして、その店員が稼いだお金は汚いんですかね?
違いますよね?
 
また、「何年かかってもいいから、好きなことで人の役に立つことを考えてみよう。それが実現できたら幸せになれるぞ」と伝えているそうですが、本当にそうなんですかね?
 
例えば、町の小さな本屋さんをやっていて、その人は本が好きで、町の人の役に立っていたとしても、利益が出なければその本屋は潰れますよね?
 
そしてコミュニケーションのところで、
 
「忙しいのはみんな同じ。何度か仕事を断られたら、嫌がられてるのかもしれない」と相手の本音を読み取り
 
とあるのですが、いやいや、仕事を断るときに「嫌」以外にも理由があるのでは?と思いました。
著者が書いているように今は忙しいからとか、やりがいはありそうだけど金銭的に納得できないから、とかあると思うんですよね。
 
あと、京都でぶぶ漬けをすすめられたら「帰れ」という意味だ、というのがありますよね。
あれも著者は著者の提唱する「疑い力」があれば、相手の真意を読み取って帰るだろう、と書いてるんですが・・・
 
それって本当に「疑い力」ですかね?
これは知ってるか知らないかの「常識または知識」の有無だと思うんですけどねえ?
ぶぶ漬けが「帰れ」の意味だなんて、教えてもらわないと分からないと思うんですけどねえ。
 
このように、著者の職業やコミュニケーションに対する考え方は、ちょっと疑問があります。
どうもこれを書いた人は、妙なところで潔癖症というか極端な考え方になりやすいようですね?
 
 

まとめ

というわけで、私は変なところが気になってしまいましたが、7つの力はまあ、役に立つのではないでしょうか。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪