本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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ディーズ氏、街へ行く『オペラハット』感想

 

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こんにちは。
オペラには行ったことがないサトーです。

最近みた映画の感想です。
まだ見てない方は、ネタバレにお気を付けください。

 


ストーリー

 

いきなり大富豪の叔父さんの
遺産を相続したディーズ氏。
彼は田舎の工場経営者であり、
詩人でもありました。

 

よくわからないまま
叔父さんの弁護士に促されて
街へ行き、叔父さんの豪邸に
住みはじめます。

 

叔父さんのお金目当てに
集まってくる人々や、
彼のスキャンダルを狙う
記者たちと
すったもんだしながら
都会の生活を送っていきます。

 

スキャンダルをすっぱ抜いた新聞は
彼のことをシンデレラマン命名
これが大ウケします。

 

が、そんなある日、ディーズ氏は
信じていた女性に裏切られます。

 

そして、仕事をもらえない弁護士が
業を煮やして牙を剝き、
ついに大金をめぐって
裁判が開かれます。

 

はたしてディーズ氏と
ディーズ氏のお金は無事で
いられるのか?

 


面白かった

映画は面白かったです。
LAW & ORDERみたいな二部構成
というのでしょうか。

 

4分の3くらいまでは
楽しいシンデレラマンのコメディで
残り4分の1は裁判です。

 

感想いろいろ

感想をいろいろ書いていきます。
・この時代に「そううつ病」という
言葉があったのかと驚きました。

 

・裁判で証人として出てくるフォークナー姉妹は
毒薬と老嬢』の姉妹を連想させるなーと思ったら
監督は『毒薬と老嬢』の人でした。

 

・たとえ田舎者でも、金勘定ができるやつは
やっぱり騙されにくいよなーと思いました。
正しい経済・経営・金銭感覚は
身につけておくべきですね。

 

・貧しい人に経済的支援をするのは
個人ではなく政治の仕事だと思うんですが
ディーズ氏はなんかうまいことを言って
皆を納得させてましたね。

 

・あの編集長はベネットにくっつきすぎ
だと思ったんですが
あの二人はなんであんなに仲良し
なんでしょうか?親戚とかかな?

 

・ディーズ氏は、気に食わないやつは
すぐ殴るんですが、これは「怒り」が
男らしさの象徴として正当化されていた時代の
パフォーマンスなのかな、と思いました。
裁判所で弁護士を殴ったら今なら即アウトです。

 

・タイトルのオペラハットって何?
調べたら、折り畳みできる
シルクハットのことみたいです。
これがなぜ邦題になったのかは不明です。
そこまで調べませんでした。

 

オペラハット
高さが出たり、ぺしゃんこになったりするので
この上下する様が、ディーズ氏の
精神状態のアップダウンに例えてあるのかな
とも考えましたが無理がありそうです。
真相はわかりません。

 


まとめ

1936年の映画ですが
今でも笑えるところがいくつかあって
楽しめました。
87年前なんですね。
なんと、太平洋戦争前ですよ。

 

私のお気に入りは
世界一の精神科医の落書きです。
この映画で一番笑ったところです。

 

長身で脚長でハンサムな
ゲイリー・クーパーを見ているだけでも
楽しいです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪