本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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敬語は5種類に増加『「させていただく」の使い方』感想

 

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こんにちは。
毎日暑すぎてすっかり夏バテ・モードのサトーです。

読んだ本の感想です。

 

大ブレイク中

 

 

この本は、
「今まさにブレイクの真っ最中」にある
させていただく」を
著者の専門分野の語用論などを用いて
分析したものです。

 


偉そうに思われたくない人たち

「させていただく」はとても便利な言葉で
言わなきゃいけないけど、
はっきり言ったら偉そうにしてると
思われるし、
でも言わなきゃいけないし・・・

 

と考えている人たちには
とても重宝されているようです。

 

著者はこの「させていただく」の
大流行を敬語のインフレ現象
表現していました。

 

まさにそうですね。
私も身近で「させていただく」を
よく聞きますし、私自身も使います。

 


敬意漸減の法則

この本で敬意漸減という言葉を
初めて知りました。

 

敬意漸減の法則というのは
ざっくり言うと

敬語に含まれる敬意が使われるうちに少しずつ擦り減っていく現象

だそうです。

 

「させていただく」と敬意漸減についても
時代を遡って分析されています。

 

ちなみに、「させていただく」は
1870年頃に出現しているそうです。
意外に歴史が古いんですね。

 


敬語が5種類に!

私が一番驚いたのは
敬語の種類が3種類から5種類に
増えているという事です。

 

敬語が!増えてる!5種類に!
3種類さえまだ区別がついていないのに!

 

衝撃の事実です。
今まであった尊敬語謙譲語丁寧語
に加えて
丁重語美化語が追加されたそうです。

 

いやー、今年1番びっくりしました。
丁寧語と丁重語の区別はつかないし
美化語とか想像すらできません。

 

流行語に象徴されるように
言葉は時代とともに変化していくものだと
知っていましたが、
まさか私が生きてるうちに敬語の種類が
増えるとは・・・

 

常識って変わっていくものなんですね。
しかも意外に速いスピードなので
恐ろしいです・・・

 


まとめ

敬語が5種類に増えたことも
そうですが、それ以外にも
著者が専門としている
コミュニケーション論、語用論、文体論の
観点から分析した結果が
とても面白く、たくさんの発見がありました。

 

日本語って奥が深いんですね~。
この本を読んでよかったです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪