こんにちは。
G7の首脳たちが揃いもそろって「我々はイスラエルを支持する」と言い切ったと知ったサトーです。
日本、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアの大国のトップ7人がここまでアホだとは思いませんでした。アホですよ。
一体全体、イスラエルのシオニスト達とどんな利害関係で絡みついてるんですかね??そこんとこ詳しく知りたいですね。
大国のトップがアホだと本当に疲れますよね。
BREAKING| G7 Leaders' Final Statement: "We express our full solidarity and support to Israel and its people and reaffirm our unwavering commitment towards its security." pic.twitter.com/5xUiAEqldh
— Quds News Network (@QudsNen) June 14, 2024
さいきん見た映画の感想です。
この映画は
1928年のフランスのサイレント映画です。
ジャンヌ・ダルクがかけられた異端審問裁判と火刑までの様子を、実際の裁判記録を元に描いています。
ジャンヌ
ジャンヌを演じるのはルネ・ファルコッティ。
大きな目と力強い顔立ちが印象的で、兵を率いて戦ったんだぞという説得力もありながら、涙を流して主張を続ける繊細さも持ち合わせています。
彼女を取り囲むのは年老いた異端審問官たちで、当然、全員男性です。
嫌らしい顔をしながら意地悪な質問を浴びせるので、これ普通はメンタルが持ちませんよね。
ジャンヌも拷問するぞ、とか脅されて途中で気絶してしまいます。
このとき瀉血されるんですけど、腕の血管から血を抜いてるんですね。弱ってる若い女性にこれをやると普通に貧血になって逆効果じゃないのかと気になりました。
感想
審問官たちとジャンヌの問答を見てて思ったのはですね、これは
「信仰心の強い善良な若い女性VS絶対的で支配的な家父長制のトップにいる家長たち」の図なんですよ。
当時、権力をもっていたのは後者なので、前者が敵うはずはないんですね。しかも聴衆のいない密室で行われているので、フェアじゃないんです。
家長たちは、ジャンヌが自分の気に入らないことを言うと「拷問部屋へ連れて行け!」とか、「どうあっても普通の死に方で死なせたくない」とか言うんですよ。怖すぎでしょ。
私からするとこれは、家長に歯向かった/従わなかった罰に見えます。
ジャンヌが男だったらどうなっていたんでしょうね。
火刑まで行われたんでしょうか。
死が怖い
で、ジャンヌはずっと真摯に、時に涙ながらに訴えているんですが、そのうち絶望して「死ぬのが怖い」と言うんです。
彼女は最後は火刑になるんですけどね。
火炙りですよ。
生きたまま柱に固定されて焼かれるんです。
若い女性がですね、神を信じたまま、絶望しながら焼かれていくんですよ。
それを丁寧に最後まで見せられるんです。
怖ろしいですよ。
ヨブより酷いです。たしかヨブは最後は救われましたよね?
でもジャンヌは救われません。
全編にわたってジャンヌの絶望と悲しみに満ちているので、見ているのはかなりハードでした。
撮影
私はジャンヌはもっと尖ってるというか、頑固で意固地で攻撃的なタイプかなと想像してたんですが、違いました。
どこで見たかは忘れましたが「最後までジャンヌの信仰心は揺らがなかった」とあったんですよ。
ルネのジャンヌはあくまで、「信仰心は揺らがなかった」という演技であって、頑固で意固地で攻撃的なものとは違ったんですね。
そこがすごいなあと思いました。
Wikipediaによると、監督がかなりこだわって撮影したらしいんですよね。俳優たちも「催眠術にでもかかったかのように」演技してたらしいので、そういう環境が影響したのかもしれませんね。
ジャンヌはあくまでも普通の女性だけれど、ものすごい信仰心が強くて、たまたま神の啓示を受けたので立ち上がったんだ、みたいな印象を受けました。
あと、構図がかなり工夫してというか、シンプルだけどきちんと考えられてるなあと思いました。さりげなく十字架が映り込んでるとかね。
画面の構図がですね、わざと人物を斜めに映してるとか、民衆の群れがなだれ込んでくるシーンを逆さまに映すとか、カメラワークも印象的でした。
啓示は本当か?
で、このジャンヌがですね、ときどき目を大きく見開いて、まばたきもせずに話すので、そこは見てるとちょっと怖いんですよね。
そういう部分を見ていると、言い方は悪いですがイッっちゃってんな、と思うんですよ。ほんと私から見ると、ちょっと精神的に問題を抱えてるんじゃないかしらと心配になるんですよね。
ジャンヌ・ダルクのWikipediaにはそのあたりのことも書かれているので、興味がある人は読んでみてください。
実際の尋問でのジャンヌは、受け答えが明晰だったらしいんですね。
認知に問題ある者がそういうことはできないだろうと。
なので、もしジャンヌが正気だったとすると、強い信仰心ゆえに本当に啓示を受けた可能性がでてきますよね。
でも、その可能性は誰も考えなかったのかなーと気になったんですが、1431年の話なので、考えなかったんだろうなと思いました。
だから審問官たちはジャンヌに、お前は嘘をついているとか、お前が見たのは天使ではなく悪魔だとか言えたんだろうなと思います。
こういうところが本当に異端審問ってかんじですね。
まとめ
ジャンヌの信仰心の強さは彼女が死を目の前にしてもなお、「自分の命が惜しくて嘘を言ってしまったのです」と素直に言い切るところですよね。
これはもう本人に覆させることはできないですよ。
怖ろしい映画でした。
特に最後は、信仰心のあつい若い女性が焼き殺されるのを丁寧に映していくんですよ。
この映画は興行的にはあまりうまくいかなかったようです。
そしてオリジナルのフィルムが何度か紛失したあと発見されて、今の我々が見られるようになったそうです。
怖ろしい映画だけれど、いま見られるようになって本当によかったなと思います。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪