こんにちは。
９年前のことなんてすっかり忘れているサトーです。
何があったかなんて思い出したくもありません。
でも９年前に運命の人に出会ったなら、もしかしたら覚えているのかもしれませんね。
最近みた映画の感想です。
ちょいネタバレあるかもしれませんので、ご注意ください。
９年前に出会ったあの人
前作、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』で
出会ったふたりが９年後に再開するという話です。
９年前、若くて可愛かったふたりが
大人になってパリの街で再び出会います。
イーサン・ホーク演じるジェシーは
アメリカに帰る飛行機が出るまでの間、
ジュリー・デルビー演じるセリーヌと
パリの街を歩きます。
その間、ほとんど沈黙することなく
ふたりは話を続けます。
それがすごいですね。
９年前に一度会ったきりの人と
時を超えて再開したら
長年の友達みたいに話ができるんですよ。
積もる話もあるんでしょうけど
それ以上にお互いがお互いに興味があるんですね。
自分の話もするけど、相手の話も聞きたがっていて
９年の時を埋めようとしているのかもしれません。
理想の相手
ふたりは本当に相性がいいんですね。
９年間、お互いにいろいろあったので
経験したことや、考えていることを
遠慮なく相手に打ち明けます。
本当のことを言ってもドン引きすることなく
受け止めてくれる相手なんですね。
冗談は言うけど、嫌な冗談ではないんですね。
本音を言ってもバカにされないし、否定されない。
心理的安全性というやつが確保されている間柄なんです。
そういうところが、観ている側には
うらやましいと思わせるのでしょうね。
こういう相手と出会いたかった、
こういう人が理想だよね～、と。
ふたりが話しながらパリの街を歩くので
夕方のパリの観光が疑似体験できます。
印象に残った言葉
私が印象に残った言葉は
ジェシーが言った、「人間は苦しんで学ぶのさ」と
セリーヌが、彼女がワルシャワに行ったとき、
「することが散歩か日記を書くことしかなくて
心穏やかで、何か買わなきゃという強迫観念がなくて
最初は退屈だったけど、じき自由を感じた」
という言葉です。
何も買わなくていいと分かると安心できて
自由を感じる、というのはすごく分かります。
物欲が消え去って、購買意欲もなくなると
なぜだか不思議と気持ちが楽になるんですよね。
でも、その直後に彼女は
「欲望は健康の証」とも言います。
まあ物欲と、それ以外の欲望は別ものである
ということなんですね。
まあそりゃそうですね。
物欲はないけど食欲はある、というのは
普通に健康であるということですからね。
まとめ
イーサン・ホーク演じるジェシーは
飛行機の時間が迫っているのに
全然、空港に行こうとしないんですよね。
セリーヌと離れがたいんです。
それはわかります。
だけど、セリーヌとの仲を深める前に
ケジメをつける必要があると思うんですよね。
そのケジメをつけずにセリーヌにまとわりつくのは
果たして誠意と言えるのか？
とちょっと思っちゃいました。
ちなみに、この映画、さらなる続編『ビフォア・ミッドナイト』
もあるそうです。
どこまで続くんでしょうね？
きっとふたりが、おじいさんおばあさんになるまで
続ける気かもしれません。
『男と女』みたいになるんでしょうか。
いやもうなってますか・・・？
それでは、お読みいただきありがとうございました♪
