本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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属国ジャパン?『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』感想

 

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こんにちは。
戦争に関する本を読むのは気が滅入るので嫌なのですが、このご時世なので仕方なく読んでいるサトーです。
というのも税金が長射程ミサイル購入に使われたり、石垣島に新たに自衛隊が配備されたりして、政府が戦争ウェルカムモードぽいので、太平洋戦争の惨劇が繰り返されたらどうしようと心配しているからです。

 

というわけで読んだ本の感想です。

 


恐ろしい事実しか書かれていない

 

 

著者が沖縄の米軍基地に興味をもったのが
2010年の秋。
沖縄本島の米軍基地を撮影して出版する
企画だったそうです。

 

そのとき目にした米軍基地や
米軍機が飛行する様子を見て
衝撃を受けたそうです。

 

米軍機は米軍住宅地区の上は
絶対に飛ばないのに
日本の住宅地区の上空は
好きなだけ飛べるのはなぜなんだ?

 

そのような疑問を持ち、
調べていった結果がこの本に
まとめられています。

 

正直言って、読んでいて絶望しかしない
内容でした。

 

太平洋戦争の敗戦直後から始まっていた
憲法昭和天皇についての事柄、
そこから派生している現在の日本の政治まで。

 

目から鱗どころではなく
青天の霹靂でした。
恐ろしい事実しか書かれていなので
久々に本を読んで
絶望しちゃったんですよね。

 


ずーっと隷従してた

この本で一番衝撃的だったのは
日本は敗戦したときから
アメリカの植民地だった。
ということです。

 

私は日本は独立国だと思っていたんですが
違ったようです。
敗戦したときからもうすでに
アメリカに国土と人民の権利を
差し出すことが決められていたようなんです。

 

これはショックですね。
まさか自分の国がアメリカの属国だとは
思っても見ませんでした。
しかもそれが公的に認められているなんて。

 

アメリカは、半永久的な軍事的植民地を
手に入れることに成功したわけです。

 


これは陰謀論か?

この本の内容は衝撃的すぎるので
途中から、これは何かの陰謀論かな?
と考えたこともあったのですが
いろいろ辻褄が合うところもあるので
おそらく事実なんだと思います。

 

本の内容としては
・沖縄の基地と憲法
・福島の原発
昭和天皇日本国憲法
国連憲章
・日本はなぜアメリカに隷従するのか
といったことが書かれています。

 

実際に憲法大西洋憲章などを持ち出して
検証、考察されています。

 

陰謀論とよぶにはソースがしっかりしているので
著者の解釈はおおむね正しいと考えています。

 


辻褄があう

だって、実際に沖縄国際大学
米軍機が墜落したとき、現場に
日本の警察は立ち入りができなかったし

ヘリ墜落から18年 沖国大が平和の尊さ語り継ぐ集い – QAB NEWS Headline

 

沖縄で米軍人が起こした犯罪は
日本が罰することはできないし、
加害者の米軍人は罰を受けずに
本国に帰国させられるし。

 

東日本大震災がおきた2011年の年末、
被災者支援も充分に行えていないときに
東京電力の社員にはボーナスが支給されたり。

東京電力 昨冬のボーナス84.4万円から大幅減の37.4万円に|NEWSポストセブン

 

過去の事実と照らし合わせれば
本の内容は辻褄が合うんですね。
それが怖いところです。

 


昭和天皇がやったこと

結局、沖縄の米軍基地というのは
日本政府が望んでいるから、
望み続けているから
存在しているようです。

 

そこにどんなメリットがあるのか
私にはわかりませんけどね。
ちなみに、自国民の権利を軽視するのは
世界レベルからすると軽蔑されているそうです。
そりゃそうだ。

 

だから米大統領国連にどんなに訴えても
アメリカの支配は公的に認められている」ので
日本政府が拒否しない限りは
沖縄の米軍基地問題は1ミリも
解決しない、ということだそうです。

 

この本では昭和天皇の光と闇の部分
天皇制度を利用してきた軍人たち
についてもふれられています。

 

稀にSNS昭和天皇を毛嫌いする人を
見かけるのですが、
この本に書いてある理由から嫌うのであれば
(もしかしたら軽蔑かも)
納得できるなと思いました。

 


まとめ

ボリュームが多すぎて読み終わらないんじゃ
ないかと思いましたが
どうにか読了しました。

 

沖縄の米軍基地福島の原発
日本の米軍人が犯罪を犯しても
決して罰せられない理由などを
知りたい方は読んだほうがいいと思います。

 

内容は衝撃的ですが、高校生くらいなら
理解できそうなので学校でも、
特に沖縄の学校では取り上げるべき
だと思いました。

 

要は政治力なんです。
知恵を振り絞って長期的に戦略的に
政治を行えるか、
それとも目先の利益だけ追求して
正式に謝罪せずにお金だけバラ撒き続けるか。

 

坂口安吾の『堕落論』『堕落論』は
もう一度読まないといけないなーと
思いました。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました。