本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

本、映画、ドラマの感想を書いています。

『犠牲者意識ナショナリズムー国境を越える「記憶」の戦争』感想

 

このブログではアフィリエイト広告を利用しています

 

こんにちは。
朝、起きたら片目だけ充血しててビビったサトーです。
調べたら疲労や高血圧、強打などにより片目だけ痛みのない充血がある場合があり、2週間ほどで治るそうです。
疲労と高血圧は思い当たる節があります。
2週間で治りますかね?治ればいいんですけどね。病院は行きたくないんですよねー。見た目がグロテスクなので、鏡を見るたびに「グエッ」となるんですよね。早く治ってほしいですね。

さて、さいきん読んだ本の感想です。

 

この本は

 

「本書は、東アジアの「記憶体制」に関する議論を起こそうとする実践的な問題提起」とのことです。
著者は韓国・西江大学教授のトランスナショナル人文学科研究所長だそうです。

 

「犠牲者意識ナショナリズムは、犠牲となった全世代の経験と地位を次世代が世襲し、それによって現在の自分たちの民主主義に道徳的正当性と政治的アリバイを持たせる記憶政治の理念的形態だ」とのことです。

 

ポーランド、ドイツ、イスラエル、日本、韓国が、先の大戦などで受けた被害や、行った加害行為について、それぞれの国民や政治家がどのように解釈して、または歪曲して受け止めいるのか、その結果どんなことが起こっているのか、などについて書かれています。

 


感想

自国が歴史に残るほどの残虐な加害者であり、同時に被害者でもあったら、どうしますかね?
加害を行った国に行って、自国の被害状況を説明しないといけなくなったら?かなり複雑な立場ですね。
実際にそういう立場に置かれた人の話もちょっとだけ出てきます。

 

両方を認めて繊細な対応をするのか、それとも被害者の面だけを強調して加害はなかったことにするのか・・・とか。

 

例えば日本は太平洋戦争で東アジアの国々に酷いことをしたけど、同時に広島と長崎に原爆を落とされましたよね。
後者だけ見ていると被害者ですが、だからといって前者が帳消しにはならないわけですよ。

 

加害者でいるのは気まずいから、だからといって歴史を修正したり、生存者の証言を頭から否定できるのか?とかね。
そういったことが書かれています。

 


まとめ

この本は構想から14年かかっているそうです。
情報量が多いので、1回読んだだけでは理解するのは難しいです。

 

でもこの本を読んだら、イスラエルだけじゃなくて日本などの犠牲者意識も見えてくるものがあったので、長かったけどがんばって読んでよかったです。

 

それにしても、2024年の今はイスラエルパレスチナを執拗に残虐に攻撃してるじゃないですか。あれについては全く理解できないんですけどね。

 

イスラエルパレスチナの件は本当にどうにかならないんですかね?
X(旧Twitter)で画像が流れてくるたびにダメージを食らいます。
1日でも早く終息してほしいですね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

 

fortunamajor.hatenablog.com

fortunamajor.hatenablog.com