本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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子供向け映画『マジック・ワールド  ビーストと闇の支配者』感想

 

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こんにちは。
玄関脇にアシナガバチみたいな蜂が巣を作っていたのでビビったサトーです。
親蜂がいないときに巣を壊したら、親蜂は二度と戻ってきませんでした。
殺生してるんで気分は悪いんですが、人間の安全のために仕方ないと割り切っています。
ちなみに、アシナガバチは益虫らしいのですが、玄関先であのサイズの蜂がぶんぶん飛び回ってるのは怖いので、やはり仕方ないですね。
 
 
最近みた映画の感想です。
 
 

7歳くらいなら

 
ドイツの映画なんですが
この映画の対象年齢は
たぶん7〜10歳くらいだと思います。
 
日本の中学生くらいになると
アニメとかゲームとか見慣れてて
もう目が肥えているので
この映画を見て満足するのは難しいかもしれません。
 
私も途中で8回くらい休憩を挟みながら視聴しました。
 
 
 

ストーリー

 
吸血鬼の力と赤い結晶のペンダントをもつ
ブラッドパパ
魔法の町に引っ越してきました。
 
引っ越してきた当日に過剰な税金を
請求されて困るパパ。
 
一方、ブラッドは新しい学校に入った早々、
皆の前で、吸血鬼なのに血を見て吐くという
失態をしてしまい落ち込んでしまいます。
 
ところが、ブラッドと同じ学年のウルフ
フェイも似たような悩みを抱えていました。
 
ウルフは狼男のくせに毛皮アレルギー
フェイは妖精で飛べるけれど高所恐怖症です。
3人とも自分の情けなさに落ち込みます。
 
そのころ、悪巧みをする市長のジファー
巨悪なパワーを得るために
ブラッドのペンダントを狙っていました。
 
市長の陰謀に気づいてしまったブラッドたち3人は
悪巧みを阻止しようとしますが・・・
 
相手は悪い大人で、ブラッドたちは能力も使いこなせない子供です。
さて一体どうなるのでしょう?
 
 

あの作品を思わせる

 
この映画、オープニング直後から
ハリー・ポッターがするんですよね。
子供向けファンタジーの映像作品に
及ぼした影響は甚大だったようです。
 
おそらく、ハリポタはすでに古典となっていて
(1997年なのに)
欧州の子供向けファンタジーの基盤というか
テンプレになっているんだと思います。
 
または人気がありすぎるので、
あえてハリポタ風に寄せてきてるのかもしれません。
 
 
 

ハリポタとの共通点

 
この『マジック・ワールド』も
思いっきりハリポタの影響を受けています。
 
・人間界から隠された魔法の町
・転校生は特別な力がある(ペンダント)
・仲良し3人組(黒髪の男の子、賢い女の子、赤毛のムードメーカー)
・いじめっ子リーダーは金髪白人(マルフォイ)
・正義感あふれる清掃人(ハグリッド)
・悪巧みする悪のボス
・隠された部屋(図書館)でアイテムを探す
・結局、子供3人が勝利する
 
などなど、ハリポタとの共通項はたくさん見つかります。
 
明らかにハリポタを意識しています。
こういうのを作ってどうしたいのか
私にはわかりませんが、原作はドイツでは人気らしいので
ドイツ版のハリポタを作りたかったのかもしれませんね?
 
それなら大人しくハリポタを見ていればいいと思うのですが、
カネになりそうなところに食いつくのが
ビジネスマンですから、
ドイツにもそういう人がいたのかもしれません。
 
 
 

原作は独小説

原作はドイツのSFファンタジー小説
ヴォルフガング・ホールバイン
DIE WOLF-GANG」だそうです。
 
調べてみると、ドイツ語版のWikipedia
ヴォルフガング・ホールバインの作品のところにある
「Die Wolf-Gäng」シリーズは6作あって
2007年~2010年にかけて発表されているようです。
 
「Die Wolf-Gäng」シリーズは子供向けCD
にもなっていいるようで、子供や親御さんに
大人気のようです。
 
原作は読んでいないので何とも言えないのですが
映画だけ見ると、ハリポタを意識しまくっているのは
明らかです。
 
 

お子さん向けの映画

 
最初にも書いたように、この映画を見て楽しめるのは
おそらく10歳くらいまででしょう。
 
例えていうなら、
NHKの子供向け特番といったところでしょうか。
CGもそうですが、動きがゆっくりすぎるというか
やはり演じているのは子供なので
大人みたいなスムーズな動きはできないらしく
アクションを見慣れている大人としてはちょっと歯痒いのです。
 
英語の吹き替え版を見たのですが
俳優がドイツ語を喋ってる上から英語を吹き替えてあるので
少し違和感があります。
 
日本語吹き替えもあるみたいなんので
お子さんにはそちらの方がいいでしょう。
 
 

ちょっと古い

魔女のメインの魔法が、惚れ薬を使うとか、
市長は偉そうにしてるだけで仕事はぜんぶ
部下の魔女にやらせて、自分は怒鳴ってるだけとか
ちょっと古い価値観もありました。
 
作者のホールバインが1953年生まれ
現在69歳なので仕方ないのかもしれないですね。
原作ではどうなのかわかりませんが。
 
 

まとめ

というわけで、この映画は
ハリー・ポッターの影響が非常に大きいんだなということと
これを見て満足できるのは
何歳くらいまでなんだろう?ということを
考えてしまった映画でした。
 
おそらく、この『マジック・ワールド』より
はるかに洗練されたのが『ウェンズデイ』ですよね。
『ウェンズデイ』はきちんと制服があって
スポーツで競争もやっていましたし。
 
まあどっちにしてもハリポタを読んで見て育った世代が
クリエイターになったということでしょうか。
 
欧米の児童向けファンタジーは歴史もあって
作品もたくさんあると思うんですが
映像作品がだんだんと同一規格になっていくのは
残念であります。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪