こんにちは。
昔から気になっていたドラマをついに見たサトーです。
当時は子供だったので視聴すらできませんでしたが、大人になったので一気見しました。
ネタバレがあるのでご注意ください。
このドラマは
1990年から1991年にかけて、オリジナル・シリーズ(ファーストシーズン、セカンドシーズン)が放送され、全米や日本でも大変話題になり、人気となったドラマだそうです。
1992年には『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』として映画化され、
2017年にはリミテッド・イベント・シリーズも登場しています。
*このドラマはサービスによっては配信されていない場合があります。
ストーリー
ツイン・ピークスという山間の田舎町である朝、死体が発見されます。
殺害されたのは地元の高校生ローラ・パーマー(シェリル・リー)
人気者だった高校生ローラの残忍な殺され方に、町は衝撃を受けます。
そして、FBI捜査官のクーパー(カイル・マクラクラン)がやってきます。
クーパーは1年前の殺人事件との関連を疑ってツイン・ピークスにやって来ました。
保安官のハリー(マイケル・オントキーン)たちの手を借りて、ローラの死を捜査します。
しかし、町の住人はひと癖もふた癖もあるひとばかり。おまけに地元の高校生やドラッグの問題も持ち上がります。
クーパーたちは真相にたどり着くことができるのか。
ファースト・シーズン
作品としての時系列順に書くと
『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』③
ファースト・シーズン①
セカンド・シーズン②
リミテッド・イベント・シリーズ④
ですが、制作された順番は①②③④です。
このファースト・シーズン(序章ふくめ全8話)は世界中にセンセーションを巻き起こしただけあって、シーズン全体で(8話のみですが)完成度が高く、内容も濃くてコンパクトにまとまっていました。
吹き替えで見たせいか、面白く見られました。
とくに、当時でもマイノリティだったであろうアジア系女性やアメリカ先住民がほぼレギュラーとして出演していて好感を持ちました。
アフリカ系俳優は見当たりませんでしたが(たぶんいなかったと思う)
キャラクターや出てくるアイテムも個性的で魅力的でした。
ハートが割れたペンダント、九官鳥、精神科医の変なメガネなど。
センセーションを巻き起こしたのも頷けます。
ルーシー
個人的にお気に入りはルーシーです。
彼女は警察署で受付をやっています。ルーシーの格好はかなり派手で、公務員というよりファッション業界にふさわしい服装です。
それなのに、警察署勤務という硬派な仕事に就いているギャップがステキです。
ルーシーはキャリアウーマンタイプではありませんが、職場での信頼は厚く、真面目に仕事をしているので素晴らしいです。
一方、真面目で淑女っぽい見た目をしているドナやオードリーは目的のために人を騙したり、時に娼婦みたいな態度をとります。
人は見た目で判断できないという好例ですね。
前日譚を見たあとだと、ローラ、ドナ、オードリーのキャラは製作者側の好みが反映されているのかなと思いました。
あと、オードリーが
「片目のジャックて知ってる?」
って聞いたら、ドナが
「マーロン・ブランドの西部劇?」
て答えたのが面白かったです。
時代を感じますね。
ハリーとハンク
保安官のハリーと、前科者のハンクがいます。
ハリーは保安官で最初から登場するのですぐわかるんですよね。
一方、ハンクはファーストシーズンの途中から登場します。
ダイナーのノーマの旦那で、出所してくるんですよ。
で、暗いところだと私はハリーとハンクの区別がつかなくて混乱したんですよね。
なぜかというと、2人ともハ(H)からはじまる名前で、同じくらいの身長と体型で、似たような髪型と髪色で、吹き替えの声も同じくらい低音ボイスなので、いきなり出てくると、どっちがどっちかわからなくなるんですよね。
保安官のはずのハリーがレオを殴ってる?!と思ったらハンクだったし、オードリーのパパと悪だくみしてる?!と思ったらハンクだったし。
紛らわしいので、せめて吹き替えだけでもなんとかしてほしかったなーと思いました。
セカンド・シーズンになるとさすがに見分けられるようになりましたけどね。
ウッド調の世界観
このドラマは舞台が山間の田舎町で、林業や大きなホテルが主な収入源になっていると推測します。
その大きなホテル(グレート・ノーザン・ホテル)がよく出てくるんですが、ホテルの内装がウッド調なんですね。
ホテルだけじゃなくて警察署や個人宅、ダイナーなどもそうなんです。
ウッド調というか、木の板や丸太をそのまま張りつけてるし、家具も木の物が多いんですね。
それでドラマのヴィジュアルがほとんどオレンジというか茶色なんです。
外での風景も当然、木があったり丸太があったりします。
何が言いたいかというと、そのヴィジュアルのおかげでドラマの世界観が唯一無二になってるんじゃないか、ということなんですね。
最近のドラマはコンクリート・ジャングルの中の風景が多かったり、プラスチック製品がそこら中にあったりするんですけど、このドラマは「ウッド調」を徹底しているために、観た人が実際にツイン・ピークスの町中にいるような疑似体験をさせてくれてるんじゃないかなと。
ウッド調や木や森や田舎が好きな人はこの世界観だけでハマりそうなんですが、田舎が嫌いだったりコンクリート・ジャングルが好きな人は息苦しさを感じるかもしれませんね。
ちなみに私はとても好きな世界観です。
ツインピークスが安全で便利な町だったら一度は住んでみたいですね。
今ならインターネットもあるでしょうし、ダイナーの食事も美味しそうなのでね。
まとめ
ファースト・シーズンは面白かったです。
そういえば・・・
殺害されたのが高校生なのに、高校や高校生活はあまり出てこなかったですね。前日譚と合わせて鑑みると、やっぱりおっさんのために作られたドラマだったのかもしれないですね。
今はセカンド・シーズンを3話くらいまで見ています・・・が、セカンドシーズンはなぜか22話もあるので先が長いですね。
そのせいか初っ端から冗長で、どうでもいい話や歌が長いんですよね。
セカンドシーズンも8話くらいでコンパクトにまとめてくれたらよかったのになーと思いました。
あとはファースト・シーズンと比べるとオカルトチックというか、ホラー寄りになっているので、ちょっと興醒めです。
このあたりはデヴィッド・リンチが制作に関わらなかったことが影響してるのでしょうか?それとも尺が長すぎて持て余したのでしょうか?
そして見ているうちに、だんだんとクーパー捜査官が好きになってきましたね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪