本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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さまようロバ『EO イーオー』感想

 

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こんにちは。
さまようロバの映画を見たので感想を書くサトーです。
 
一部ネタバレしているのでご注意ください。
 

ストーリー

EO イーオー

EO イーオー

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サーカスでカサンドラと一緒にショーをしていたロバのEO(イーオー)
破産法のため没収されて、馬牧場らしきところへやってきました。(たぶん売られた)
そこでヘマをやったので、今度はロバ牧場へ。そこへ愛しのカサンドラがやってきます。彼女を追いかけて、EOは牧場を飛び出します。
 
が、EOはカサンドラに追いつく前に森で迷子になります。歩いていたら町で捕まって、サッカーの試合を見学して、勝利のロバとなったあと、逆恨みしたフーリガンに襲われます。
行き場のない、守ってくれる人もいないEOはどうなってしまうんでしょうか。
 
 

ロバちゃん

この映画を見ようと思ったのはですね、X(旧Twitter)でロバのクサツネちゃんと一緒に徒歩で旅をしている太郎丸さんという方の投稿を見たからなんですよね。
 
 
太郎丸さんはイランやトルコやモロッコでスーコというロバと旅をしたことがあって、今は日本でクサツネちゃんと旅をしています。
冬は南九州の暖かいところにいるらしいです。
太郎丸さんのX(旧Twitter)はときどき鍵アカになりますが、フォローしておくとかわいい食いしん坊のクサツネちゃんが見られますよ。
 
てなわけで、クサツネちゃんを見てたので、この『EO』にも反応してしまったんですよね。
 
 

感想

そんなわけで最初はロバかわいい〜とか思いながら見てたんですが、途中で様子が変わってきましてね。特にサッカーチームと関わったあとフーリガンにEOが襲われるんですね。完全に逆恨みなんですけど、無抵抗なロバを殴るなんて酷すぎるのであの人たちは刑務所に100年は入っててほしいですね。
 
そのあたりからEOの旅が本格的に過酷になってきましてね。見てて辛くなるんですけど、そんな中でもEOは自分を見失わずにいるんですね。ロバにも意思があるんですよ。
 
そんなEOは人間の私から見てると安全で居心地よさそうな場所からすぐ逃げ出すんですよ。なぜですかね。そのまま居れば安泰なのにーと思うんですけどね。
 
その場所にいる人間たちには問題あるかもしれませんが、ロバのEOは害なく暮らせそうなのにね。
この問題ある人間関係のところでイザベル・ユペールさんが出てきます。
 
なぜだかEOは危険なところに吸い寄せられるように、ふらふらと歩いていってしまうんですよね。
 
 

赤のシーン

所々で画面が赤くなるシーンがあります。
場面の転換だったり、何かの比喩だったりするのかなーと思いながら見てました。あとは血の意味もありそうです。
EOが怪我したり、トラックの運ちゃんが殺される直前に赤いライトになっていたのでね。あとは愛してくれたカサンドラの回想も含まれるみたいです。
 
その赤のシーンのひとつに、風力発電とロバの組み合わせがあるんですけど、それは自然とドン・キホーテを連想させました。
もしかしたら、EOはただ彷徨ってるだけじゃなくて、何かに挑んでるのかもしれませんね。
 
 

野生動物の保護と治療

ちょっと感動したのが、瀕死のEOを保護して治療してリハビリまでしてくれる施設が出てきたことなんですよね。
これは実在する施設なんでしょうか?
そんな施設がある国ってすごいですね。
 
日本にも傷ついた野生の猛禽類を保護、治療する施設があるのは知っていたんですけどね。
 
 
日本には野生の馬はいるらしいですが、野生の馬やロバの保護治療施設があるかはわかりませんね。
 
それにしても、野生の動物に保護して治療を施すっていうのは、なんだか地球規模の愛を感じますね。
ちょっとセンチメンタルになりすぎですかね。
 
 

なぜそんなことを・・・

ちょっとネタバレになるんですけどね、EOが最後にやってくるのがたぶん屠殺場だと思うんですけど、牛を殺すところでロバを殺して何のメリットがあるのだろう?と本気で考えたんですよね。
 
ロバ肉を食うのか?
いや無理でしょー。
 
一応ロバ肉を食べる国はあるみたいなんですけどね。
食肉用に育てた牛と野良のロバを同じ機械で同じように殺しますかね?
あれって食肉用の牛ですかね?
 
ちょっとこの部分は現実的とは思えないんですが、この映画自体が寓話らしいので、まあ、そういう寓話なんでしょうね。
 
 

まとめ

最後はですね・・・落ち込みましたよ。
最初のほうの、ロバかわいい〜の無邪気な気分がぐしゃりと潰されたようでしたね。
 
でも一所懸命、人間に付き合って演技させられてるっぽいロバは可愛かったです。
 
動物を飼うこと、動物を扱うこと、動物とともに暮らすことの責任の重さ、困難さを突きつけてくるような映画でした。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪