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三船敏郎『天国と地獄』感想

 

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こんにちは。
天国も見たことないし、地獄も見たことがないサトーです。
できればこのまま見たくないですね。
さいきん見た映画の感想です。

 

ストーリー

 

靴をつくる会社の重役である権藤。
彼は高台の立派な家に住み、妻と子どもと暮らしています。
ある日、「お前の子どもを誘拐した。金を払え」と電話がかかってきます。
ところが、誘拐されたはずの権藤の子どもが帰ってきました。
実は、さらわれたのは権藤の運転手、青木の子どもだったのです。
犯人は間違えて誘拐したにもかかわらず、それでも「お前が金を払え」と権藤に要求してきます。
他人の子どもの命がかかっている状況で、権藤はどんな決断を下すのでしょうか。

 


苦悩する三船敏郎

主演の権藤を演じるのは三船敏郎です。
監督は黒澤明、警察役で志村喬がちょっと出ています。


七人の侍』『隠し砦の三悪人』『蜘蛛巣城』を見たあとだと、もはやこの三人がトリオで活動してたんじゃないかと思うくらい、なんかいつも一緒にいますね?
相当なお気に入りだったようですね。

 

で、この映画はですね、苦悩する三船敏郎を見る映画だなーと思いました。
権藤はビジネスマンとしてお金が必要だけれども、同時に子どもの命と引き換えに大金を要求されているんですよね。
それでめちゃくちゃ苦悩するんです。

 

感想

見てて思ったのはですね、こんなことです。

・川にゴミが浮いてる時代だったんだなあ
・いくら警察とはいえ、子供の前でその親を叱るのはよくないぞ
・警察、マスコミ操作して思いっきり世論操作してるじゃん
・一万円札が聖徳太子だ!
・すげぇ尾行の下手くそな警察だな
・なんでこの警察たちはコントみたいな動きをするのか?『隠し砦の三悪人』の太平と又七の名残なのかしら?
・元になった小説があるらしい。これ著作権どうなってるんだろ
黒澤明は自分が海外に真似されまくったので、自分がされたことをしたのだろうか?

 

この映画はですね、セリフのないシーンがちょいちょいあるんですよ。
「間」っていうんですかね。
なんかこの間みたいなのがちょいちょいあって、長いんですよね。
映画全体で見ると必要なのかもしれませんけどね。

 

ただ、サクサク進む今の欧米の編集というかテンポに慣れていると、この「間」が余分に感じるんですよね。
あとは、登場人物が考えや感情をきちんと表明したり、丁寧に説明するシーンが多いんです。


そういうのが個人的には余分というか蛇足に感じましたね。
と思ったら、最後はあっさり終わっちゃったしね。

 

まとめ

で、この映画で凄い!と思ったのはですね、
私はモノクロで見たんですが、あるものだけピンクで見せるシーンがあるんですよ。
これがね、びっくりしました。何かは言わない方がいいので言いませんけどね。


黒澤明ってこんなことやるんだ!って驚きましたね。
なんていうか骨太な印象があったので、失礼ですけどこういう小手先のテクニックみたいなのをやるとは意外でした。モノクロで見る場合は、ぜひチェックしてみてください。

 

『天国と地獄』は、デンゼル・ワシントンで映像化化されるという話もありますよね。見てみたいですね。


黒澤がインスパイアされたという『キングの身代金』も読んでみたいですね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

 

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