本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『バクラウ 地図から消された村』感想

 

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こんにちは。
もう3月が終わると思うと信じられない気持ちのサトーです。
毎月、月末には同じことを言ってる気がします。
さいきん見た映画の感想です。
 
 

ストーリー

舞台は近未来。ブラジルの架空の村バクラウ。
村に戻ってきたテレサは長老の葬儀に参加する。
その後、村では携帯電話が通じなくなり、村の名前が地図から消え、給水車が攻撃されるなど不審な出来事が起こりはじめる。
やがて村人は団結し、外敵との戦いが始まる。
 
 

感想

見終わった感想はですね、これはたぶん、フォークホラーというやつでは?ということですね。
 
フォークホラーとは、「ホラーフィクションのサブジャンルで、民間伝承の要素を使用して、恐怖と予感を呼び起こす」ものらしいです。(英語版Wikipediaより)
 
テレサが帰ってきたのは、細々と続いている小さな村なんですね。
小さな村だけど、おそらしく自衛能力が高いんです。
見ていくうちにそれが分かってきます。
 
村の人たちは、自分たちの民族の歴史に誇りを持っているんですね。
で、それが侵害されそうになったら一致団結して敵の攻撃に備えるんです。
 
敵が攻撃してくるのは単純にいうと、村の制圧が目的なんですけどね。
でも村人は制圧されるのを徹底的に拒みます。
それで戦うんですね。
制圧されたくないから戦うんです。
 
で、村人たちなんですが戦いに慣れているんですよ。
例えていうと、猟師が鉄砲の撃ち方を代々、子どもに教えてきたみたいなかんじでしょうか。
たぶんそんなかんじで戦い方が受け継がれていて、特に大人たちは銃の撃ち方も慣れてるんですよね。
 
敵としては、このあたりが完全に誤算だったと思うんですよ。
敵もけっこうリサーチしてたんですけどね、この辺は見抜けなかったみたいですね。
 
 

受け継がれてきたもの

村人たちの戦い方は「守り」なんですよね。
外から侵入してきた敵に乗っ取られるのを防ぐために、全力で村を守るんです。
そういう面だけ見ると『七人の侍』を連想しました。
戦略を立てて勝つために戦う。そして容赦ないんですね。
だって敵は侵略者ですからね。
 
村人たちの生き残った敵への処遇を見ると、このやり方が連綿と受け継がれてきたのかもしれないなあと考えて、ちょっとゾッとしましたね。
なのでこの映画はフォークホラーかなーと思ったんですよね。
小さなコミュニティの中で、昔から受け継がれてきた方法ですね。
 
 

敵チーム

ちょっと話がそれますが、
敵はチームで動いてるんですけどね。
その敵チームの中でも差別意識があったんですよ。
 
それがちょっと驚きでした。
差別される側(おそらくラテン系)は意識していなくても、差別する側(白人)からは「俺らとは違う」と言われるんです。骨格の違いを指摘するんですよ。
はっきり言って、私にはその違いはよくわからなかったんですけどね・・・
白人たちの中では明確な線引きがあるようでしたね。
 
 

まとめ

で、話を元に戻すと、村人たちは敵に制裁を加えるんですけど、そのやり方が原始的というか酷いんですね。
これは警察などの法の目の届かない辺鄙な村だからこそ、可能なんだろうなと思いました。都会が近い村だとこれはできないでしょうね。
 
この村の住人が少数民族かどうかは分かりませんが、仮に少数民族とするとですね、小数民族の伝統や歴史はこうやって受け継がれていくんだろうなあと思ったわけです。
 
こうやって彼らは細々とでも、時に残忍な手使ってでも、村を守って生き延びていくんだろうなあと。
そしてまた、誰かがあれを受け継いでいくんでしょうね。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪