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資本論のマルクス『マルクス・エンゲルス』感想

 

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こんにちは。
マルクスの『資本論』は読んだことがないサトーです。
 
最近見た映画の感想です。
 
 

落ちた枝をひろっていたら…

 
マルクス・エンゲルス(字幕版)

 

 
映画は、「森で落ちた枝を拾っているだけで殺される世界」から始まります。
 
 
このシーンが何を示唆しているのかは
私にはちょっとわかりませんでした。
現実なのか、マルクスの空想なのか。
 
 
のちに『資本論』を書くことになる彼は1843年、26歳。
ドイツで妻子と暮らしていました。
 
 
彼の協力者となるフリードリヒ・エンゲルスとの出会いから
共産党宣言』が発行されるまでを描いた映画です。
 
 
マルクスがどんな時代に生きて
どんな人たちと暮らしていたのかが
よくわかる映画です。
 
 
まあ映画なんで創作の部分は大きいとは思うんですが
それでも1900年を目前にしたドイツは
まだこんな社会だったのかーとか
 
 
妻が若くて美しくて聡明で冷静で献身的で…
というスーパーウーマンみたいな人だなーとか
いろいろ面白い部分がありました。
 
 

マルクスという人物像

 
映画の中でのマルクス
妻子もいるのに経済的に苦労したらしくて
口が達者なのに
お金が稼げないタイプだったようです。
 
 
思ったことをすぐ口にするし、
しかも相手を批判したりバカにしたりするので
映画では彼の味方は少ないようでした。
彼の妻も「孤立してる」と言ってましたし。
 
 
まあ確かに議論のたびにバカにされたりしたら
コイツとは二度と会いたくねー
とか思っちゃいますよね。
 
 

献身的な妻

 
そんなマルクスに献身的に尽くす妻がいるんですけど
いくら立派な思想を持っているとはいえ
お金を稼いでこない旦那に尽くし続けるのは
かなりの苦労だったろうなーと思います。
 
 
現代なら離婚して実家に戻ったりすることも
できるんでしょうけど
この時代だとそうもいかなかったんでしょうね。
 
 
しかも、かなりいいところのお嬢さんだったらしく
「元貴族で亡命者となる哲学者の妻」だったとか
波瀾万丈な人生だったようですね。
 
なんでマルクスと結婚したんでしょうね?
映画では「世界が壊れるのを見たい」というようなことを
言っていたので、もしかしたら
彼女自身も革命的な気質を持っていたのかもしれません。
 
 
 

印象に残った言葉

 
映画の中で印象に残った言葉は、
マルクス議論でバカにした相手がいった一言です。
 
 
批判は存在するもの全てをむさぼり尽くす
そして何もなくなると
自らを食らう
 
 
この時のマルクスにぴったりの言葉ですね。
 
 
ふと思ったんですが
ニュアンスは変わると思うんですが
ツイッターにもこういう人いますよね。
 
 
気に入らない人をどんどん攻撃していくけど
最後は言ったことがブーメランになって
自分に返ってきてる人。
 
 
マルクスは強靭な思考力を持っているので
ブーメランにはなりにくいと思うんですが
批判がやがて自分自身を食らう、
というのはわかる気がします。
 
 
特にわたしがツイッターで見るのは
ノリでやってたり、適当に批判や攻撃してる人なので
よく適当にそんなこと言えるなーと逆に感心したりします。
褒めてるわけじゃないんですけどね。
 
 
 

まとめ

 
この映画を見て
マルクスの『資本論』を読んでみようと思いました。
私に理解できるかはわかりませんが
とりあえず時間を見つけて少しづつ読んでみようと思います。
 
 
それにしてもマルクス共産主義寄りだとは
思ってもみませんでした。
資本論』を書いたくらいだから、
資本主義なのかなーと勝手に思っていました。
 
 
タイトルだけで判断してはいけませんね。
 
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪