こんにちは。
3日連続で『警察署長』の感想を書いているサトーです。
ネタバレがありますのでご注意ください。
今回の警察署長は
舞台はデラノ、1962年。
副知事に出世したビリー・リーは、すっかり町の大物です。
デラノはまたもや警察署長を探しています。候補になったのは軍人あがりのタイラー・ワッツ。
ところがタイラーは、ビリーが予想していたのとは、だいぶ違った人物でした。タイラーは黒人だったのです。
デラノ初の黒人署長と、いまだに差別意識の残る町の人々との関わり、そしてバッツとともに葬り去られたあの事件が、再浮上します。
最終話
『警察署長』の最終話です。
もう楽しみで楽しみで夜中だったけどドキドキしながら観ました。
今回はですね、誰が警察署長になるのかっていうよりも、誰が死ぬのかということが気になっていました。もう誰が死んでもおかしくないんですよね。
で、前回は新米政治家だったビリーが出世して副知事になって、相談役兼友人のヒューはまだ白髪頭ですが現役です。
舞台が1962年ですが、黒人が警察署長になる設定というのはかなり画期的だったのではないでしょうか?
わたしはこの分野には詳しくないのでググってみたんですが、アメリカ初の黒人警察署長がいつ誕生したのかわかりませんでした。
ただ、ドラマの登場人物の反応を見ると、かなりイレギュラーな案件だったと思われます。
タイラー・ワッツ
タイラーは軍人でしたが、彼の過去にはけっこう重大な秘密があります。
それは見てのお楽しみです。
第1話で私がアドバイスした登場人物の名前リストを見ながら、ドラマを見ると、ええっ!となりますよ。
で、このタイラーが正義感のある真面目な人なんですよね。
でも堅物ではないんです。部下の不正を見つけたときには嘘を言って部下を追いはらうし、ビリーの選挙に配慮した行動も一応できるし。
なかなかに有能なんです。
それにしても、タイラーはどこへ行っても人種のことを言われるので、これは相当なストレスだろうなと思いました。
どこへ行っても会う人会う人に「Asianだな」「お前ニホンジンだろ」「イエローだな」とか言われたら、そりゃあイラっとしますよね。
しかもタイラーはアホな部下に逮捕されるんですが、水戸黄門の印籠みたいに署長バッヂを出して一瞬で黙らせるんですね。
あれでよくキレなかったなあと。タイラー、忍耐強く冷静な男です。
政治の世界
今回はビリーが出世したせいか、政治の話題もでてきます。
ビリーがタイラーを起用したこともあって、ビリーの選挙活動に影響がでてくるんです。なのでタイラーとしてもミスできない状況になります。タイラーはビリーに迷惑かけたくないんですね。
そんな中、埋もれていたあの事件が再浮上します。
数十年間の犯行 シリアルキラー
フォクシーもすっかり年を取りましたが、殺人鬼としては現役です。
いまでいうシリアルキラーですね。
彼の犯行が最初に発覚したのが1924年ですから、恐ろしいことに、それから38年間も犯行を続けていたんですね。
彼の犯罪を嗅ぎつけた2人の署長は死んでしまいました。
そして期待どおり、我らがタイラーもフォクシーに目をつけます。
ですが人種と管轄外であることが障壁となって、捜査は進みません。
おまけに、あの保安官がますます醜悪になってタイラーの邪魔をします。
さてさてタイラーはフォクシーの犯罪を暴くことができるのか。
ヒューのつぶやき
ここからネタバレになります。
フォクシーが埋めたバッツのバイクが見つかったときにですね、思わず
キタ!!と叫びそうになりましたよね。
あれは本当にね、あんなふうにずっこけるんかいと思いましたけどね。
で、フォクシーの犯行が明るみにでると、それを見た老ヒューがつぶやくんですよ。「50年かけて町の名を上げようとしてきたが、こんな大量殺人事件のことで有名になるなんて」意訳するとこんなかんじです。
ヒューは第1話のころから町を愛していると言っていましたからね。
犯罪が明るみに出たことよりも、町の評判を気にしたんですね。
人生の半分をかけてデラノの知名度に貢献してきたのに、それがたった一夜で血みどろスキャンダルに持っていかれたら、そりゃあガッカリもしますよね。
ヒューもおじいちゃんですから、少年たちの無念が晴らされたことよりも、自分の半生のことを考えちゃったんでしょうね。
まとめ
何はともあれ事件は解決しました。
ヒューの選挙も無事に終わりました。
そしてタイラーの秘密も。
いやはや、凄いドラマでした。
興味があれば『警察署長』を見てみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪