本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『「わかる」とはどういうことか』感想

 

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こんにちは。
わかった気になって、わかっていないことが多いサトーです。
さいきん読んだ本の感想です。

 

この本は

 

 

神経内科が専門で、その中でも高次機能障害という分野を主として研究している著者が、「わかる・わからないという心の動きを手掛かりに考えてみた」本です。

 

本書によると、わかる・わからないというのは感情なんだそうです。

 

私たちが「わかった」「わからない」となる心の動きや考えることについて、事例をたくさん用いて説明しています。

 

心像、知覚、意味、経験といった言葉が頻繁に出てきます。

 

面白かった

途中で数字や地図の話になったりして難しい箇所がいくつかあったのですが、序盤と終盤はとても面白く読みました。

 

私がこの本を読んでみようと思ったのは、「わかりたい」ことがあったからなんですよね。

 

で、「わかる」状態にするにはどうしたらいいかということで、何かヒントがないかなーと読んでみたんですが、今の私にとってかなり有益でした。

 

終盤で出てきた話にこんなのがありました。

 

一つだけの知識だと弱いが、複数の知識になると安定して強くなる。複数の知識があると、確固たる知識が形成されて「わかる」につながる。

 

その一文を読んで確信したのは、昔から言われている勉強法のように「わかる」ためにはまずは量をインプットして、必要であれば繰り返し繰り返し復習することが大事であると。やっぱり頭に叩きこむにはこれしかなさそうです。

 

それにともなって、その過程をひとつづつ分解して咀嚼していくしかないと。

 

「わかった」という感情に到達するには、やはりそういうことが必要みたいです。

 

古典的な方法ですが、今の私には地道なこの方法しかないようです。
それがわかっただけでも有益でした。

 

まとめ

この本は記憶法の類ではなく、あくまで「わかる」という心の動きを説明した本です。
心理とか好きな人は面白く読めるかもしれません。
2002年に刊行された本ですが、今読んでも面白かったです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪