こんにちは。
嫌々ながら確定申告作業をしているサトーです。
脱税政治家が脱税しても逮捕されないことに腸が煮えくり返っています。皆さんは真面目に確定申告してますか?
さて、さいきん読んだ本の感想です。
この本は
イスラム思想研究者である著者が、「理解しにくい」中東問題を「二つの原因と三つの事情」にわけて説明しているものです。
まず、中東問題は複雑であり、日本のメディアの報道や専門家の解説が偏っていること。そして「日本が旧態依然とした中東外交を続けている」こと、などをあげています。
力強く断定する文章なので説得力があります。
が、なにせ私が中東問題には明るくないので、この本に書いてあることが事実なのかどうか判断できないんですよね。
ハマスとパレスチナ人
この本を読んでみようと思ったのはですね、イスラエルがパレスチナ自治区を執拗に攻撃している理由について知りたかったんですよね。
が、それについては記載はありませんでした。この本は2022年刊行です。
ただ、パレスチナとイスラエルの最近の歴史についてはふれられています。
で、2023年のパレスチナ・イスラエル戦争で、最初に仕掛けたのはパレスチナのハマスということは知ってたんですよね。イスラエルに無差別攻撃をしたと。
そうなんですけど、でもイスラエルがなんで今なお、あそこまで残虐に攻撃して絶滅に追いやろうとしているのか知りたかったんですよ。まあそれは載ってなかったんですよね。
で、パレスチナを支配しているのがハマスで、そのハマスが仕掛けた戦争でイスラエルが反撃してきたので、ハマスがパレスチナの人々を盾にしているようだ、というのがわかりました。
支援金は支配者へ
で、パレスチナ人の元テロリストのムハンマド・アーレフ・マッサードによる2021年の書簡が紹介されています。それによると
「悲しいことにパレスチナの指導者たちは自由を求めず、平和も求めず、私たちが巻き込まれている戦争と破壊から利益を得ていることを知りました。私たちの国民がたくさん死ねば死ぬほど、彼らは世界の自由で善良な人々から注目され、私たちの土地の破壊の写真が世界的に発表されるたびに、世界は彼らに大量の援助を与えています。」とのことです。
これが本当で今も変わってないなら、私たちが寄付したり支援している金銭などが、負傷したり飢えているパレスチナ人には渡らずに、その手前のパレスチナの支配者の手にとどまり私腹を肥やしている・・・ということになりそうです。もし本当ならショックですね。
(このあたり国連とか赤十字とかどうなってるんでしょうね?支援物資はあるけど妨害されてて届いてないという話もありますし)
なんだか混乱してきましたね。
だからといって支援をやめて問題が解決するとは思わないし・・・
最初に攻撃したハマスが悪いなら、ハマスの幹部をイスラエルに差し出せばいいんじゃ?と思いますが、それができたら、とっくにやってるんでしょうね。
せめてイスラエルが非戦闘員である子どもや妊婦を攻撃するのをやめてくれればいいんですけどね。(今はラファが絶望的状況になっています)
ラファへの攻撃は「大虐殺」となる恐れ 国連人道トップが強く警告 - BBCニュース
著者も書いているとおり、かなり複雑な問題みたいなので、金と世界的な権力がある人が動かないと解決は難しそうです。
そういえば、南アフリカが動いてくれましたよね。↓↓↓
“ガザ地区への攻撃は集団殺害犯罪” 南アフリカがICJに提訴 | NHK | イスラエル・パレスチナ
まとめ
あとはですね、日本政府が中東に支援したお金も、その国の国民のもとには届かずに支配者の懐を潤しているらしい、ということも書いてあります。
なぜなら日本政府は中東に関する古い知識をもとにいろいろ判断しているから、と。
そしてこの本では、タリバンとアフガニスタン、イラン、トルコなどの事情にもふれています。
いろいろとショックでしたね。
内容もそうですけど、やっぱり女性をモノとして扱ったり、女性からあらゆる権利を奪って支配しようとするやつらは、まともじゃないという事ですね。
そういう人たちは国としての経済的発展も眼中にないみたいです。
資本主義や民主主義、人権(掲げているだけであっても)が当たり前として、今の日本で生きている我々とは全っ然、価値観が違うんですよ。
勝手が違うんです。たぶんこれ、分かり合えないですね。
こっちの常識が通じないと思います。
そういう意味で中東は別世界ですね。怖すぎ。
今はイスラエルとラファが喫緊の最重要事項ですね。
それでは、お読みいただきありがとうございました。