本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

本、映画、ドラマの感想を書いています。

本『布団の中から蜂起せよ』『アナキズム入門』感想

 

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こんにちは。
最近、電気ポットを買いかえたサトーです。
お湯がわくとピーピー音が鳴る電気ポットから、音が鳴らない電気ポットにかえました。今まではお湯がわくたびにピーピー鳴ってビクッ!としてたのですが、音が鳴らなくなったので静かで良いかんじです。

さて、最近読んだ本の感想です。

 

革命とか共闘

『布団の中から蜂起せよ』
高島玲

 

 

読んだあとも私はよく理解できてないのですが
革命とか共闘とか、アナキズムについて書かれた本です。

著者の肩書はライターでアナーカ・フェミニストです。

アナーカ・フェミニストとは、
要はあらゆる権力とあらゆる差別に反対する考えを持つ者

また、

権力や差別を疑うと同時に、幸福をも疑う

とのことです。

 

そのアナーカ・フェミニストの立場から
著者自身が体験したことや書く行為、
世間でおきた事件やニュース、本や映画などについて
書かれています。

著者いわくアナキズムというのは「 本気のユートピア思想
なので、「アナキズムにはフェミニストが必要」とのことです。
詳しくは本を読んでくださいね。


思考力

本書を読みながら思ったことは
尖ってるなーということです。

 

アナキズムを自称しているので当然かもしれませんが
いろいろ尖っています。
著者が若いということもあるかもしれませんね。
若者特有のエネルギーというのはありますからね。

 

文章がちょっと、とっつきにくいなと感じたのですが、
それは私が普段、見慣れていない言葉が多かったからですね。
きっと著者の語彙力が高いんですね。
なので著者の語彙力が豊富で、思考力が強いために
そういう文章になっているのかなと思いました。

 

哲学的?

この本が哲学のジャンルになるのかわかりませんが
哲学の意味は
人生や世界、事物の根源のあり方、原理を理性によって求めようとする学問
とのこと。

 

なので、電車の中で遭遇した人間や
物語の中の登場人物にいたるまで
アナーカ・フェミニストの立場から論理的に考えている本書は
もしかしたら哲学に当てはまるのかもしれませんね?
私にはわかりませんけどね。

 

こういう思考力というのは、大学などで専門の授業を受けて
身につける方法以外にも
生まれ持った素質もあるのかなと思いました。

 

日本のアナキスト

この本で知ったのですが
日本には金子文子というアナキストがいたんだそうです。
1926年に23歳で獄中死したとのこと。
そんな若さでなぜそんなところで・・・

金子文子は、短いけれど激動の人生を送ったようです。
この本では金子文子に関する本や
アナキズムに関する本も多数紹介されているので
興味がある方は読んでみてください。


アナキズム入門

アナキズムつながりで、こちらも読んでみました。
アナキズム入門』
森元斎

 

 

 

内容はこちら。

アナキズムの生みの親、プルードンにはじまり、暴れん坊バクーニン、聖人クロポトキン、歩く人クリュ、そして再び暴れん坊マフノの順番に論じていく

 

本当にこのまんまで、昔のヨーロッパのアナキスト達の活躍というか
人生について書いてあります。
アナキズムにはどうしても戦いや闘争がつきまとうみたいです。

 

この本で気になったのは、内面にある苛立ちや腹立たしさや怒りを吐露するときの
語彙力が乏しいなということです。
読みやすいようにワザと書かれているかもしれませんけどね。


でてくる怒りの言葉がワンパターンなんですね。
例えばですね、バカとかボケとか、ふざけんな、やばいとか。
こういうのが繰り返し出てくるんですよ。

 

なので知性ある人の話というより
現代のティーンエイジャーのグチを聞いてる気分になってくるんですね。
それ以外のところでは、そんなふうには思わなかったんですよね。
まあ読みやすいようにワザとかもしれませんけどね。

 

この本に登場するアナキストは昔のヨーロッパの人たちですが
おそらく知識人といってもいいくらいのインテリというか
知性はかなり高いほうだったのではないかと思うんですけどね。

 

まあ原書というか原本には本当にそんなかんじで
書かれているかもしれないですし。
私にはわからないんですけどね。


そういえば

ドラマ『ブラックリスト』でもレディントンが
「私はアナキスト」とか言ってましたね。

 

アナキズムというのはWikipediaによると

国家権力や宗教など一切の政治的権威と権力を否定し、自由な諸個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を運営していくことを理想とする思想

で、そのアナキズムの支持者がアナキストなんですね。

 

レディントンがアナキストを自称しているとは驚きました。
(だって否定どころか暴力使ってやりたい放題だし)

 

それで私が今、具体的にイメージできるアナキスト
レディントンしかいないので(架空の人物だけど)
あれがアナキストになら、それはかなり物騒だなと思いました。

 

まあ、彼は自称しているだけで、客観的に見ても
どう考えても犯罪者なんですけどね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪