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ドイツ映画『実在した犯罪小説』感想

 

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こんにちは。
急にWi-Fiがつながらなくなったので、仕事ができなくなったサトーです。
しょうがないのでネットがなくてもできる読書やブログを書いて時間を過ごしました。
いつもなら仕事をしている時間に読書をするのは変な気分でしたが、まあたまにはこういうこともありますよね。

 

さて、最近見た映画の感想です。

 


ドイツの映画

『実在した犯罪小説』2018

 

実在した犯罪小説

実在した犯罪小説

  • Christiane Hörbiger
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推理小説のベストセラー作家であるマドレーヌ・モンタナ
古書店を営む息子のオリバーと暮らしています。
マドレーヌは高齢で、家事や雑務などはオリバーに頼っています。

 

ある日、彼女の小説の真似をした殺人事件が起こり、
刑事のルパート・バーマーグストナーが捜査に乗り出します。

 

しかし、捜査が進まないまま第二の殺人が起こります。
そしてマドレーヌの元に犯人からの郵便物が届いたことで
刑事のルパートとグストナーがマドレーヌ宅にやってきます。

 

どうやら、マドレーヌとルパートは顔見知りのようで、
過去に何かがあったようです。

 

二人の過去に何があったのか。
犯人はなぜマドレーヌの小説を選んだのか。
目的は何なのか・・・

 

ちなみに・・・タイトルに「実在した」とありますが、たぶんこれフィクションだと思います。マドレーヌの「犯罪小説」が「実在した」という意味だと思います。


ベストセラー作家

マドレーヌはベストセラー作家としての自負があるのか
ステレオタイプの「優しくて大人しい素敵なおばあさん」タイプではなく、
どちらかというと自我の強いキャリアウーマンタイプです。

 

小説イベントで出会った孫くらいの年の若者と張り合ったり
シャーロック・ホームズみたいに事件のメモを壁に張って
自ら推理したり、自分に自信があって、アグレッシブです。

 

たぶん日本だったら「嫌なばあさん」の一言で終わるんですけど
そこはドイツなので、まあドイツだからかどうかは分かりませんが
彼女の能力や実績をリスペクトした形で描かれています。


無意識の中から

小説イベントに出たあと、マドレーヌは一人でワインを飲んで
ソファで寝落ちしちゃうんですけど、そのあと
夢か現か、ある人物の姿を見るんですよね。

 

もしかしたらこの時、彼女の無意識が何かを
伝えようとしていたのかもしれないですね。

 


第三の殺人

そして刑事たちの努力を嘲笑うかのように
第三の殺人が起こります。

 

ここまでくると、見てる側には
犯人の目星はついてくるんですよね。

 

犯人も動機も、それほど目新しいものではありませんが
最後の犯人の暴れっぷりが悲壮感あって
犯人とマドレーヌのいびつな関係を現わしているように見えました。

 


まとめ

高齢女性が主役のミステリーというと
ミス・マープルが思い浮かぶのですが、
あちらは、のほほんとした田舎の空気が漂ってるのに対して
『実在した犯罪小説』は現代的でもうちょっとシビアです。

 

字幕はAIがやったらしくて、大陸の漢字が使われており、
日本語も変な箇所があるのですが、
まあそういうのは映画を見慣れてる人であれば、気にならないと思います。

 

グーテンターク!などのドイツ語も聞けて
外国の雰囲気が味わえてよかったです。


それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

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