本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』感想

 

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こんにちは。
久しぶりに映画館に行ってきたサトーです。

見た映画の感想です。
ネタバレになっているので、まだ観てない方はご注意ください。

 


ストーリー

公式からお借りした画像です

戦時中の日本、東京。
眞人は病院の火事で
入院中だった母親を亡くします。

 

戦争の影が濃くなってきて
父親とふたりで田舎に疎開した眞人
継母になったのは、母の実妹ナツコでした。
ナツコは妊娠中です。

 

田舎の家に引っ越してきてから
怪しいアオサギが、
実母の死から立ち直れない眞人につきまといます。

 

そんなある日、
悪阻で休んでいたはずのナツコが姿を消します。

 

アオサギがナツコをさらったのだと
確信した眞人は、ナツコを追って
危険な塔へ向かいます。

 


この映画は

個人的に思ったことは
この映画はですね、タイトルにある
君たちはどう生きるか」という問いに対する
それぞれのキャラクターの答えが
描かれている映画です。

 

まあ当然なんですけどね。
母を亡くした眞人、
義理の子供に嫌われて妊娠中のナツコ
力を持ったヒミ
わらわらを世話していくキリコ
ばあちゃんたち、アオサギ

 

その問いに対するそれぞれの生き様が
描かれているんだなと思いました。
そしてそれを見た観客が
どう生きていくか?の問いも含まれていると思います。

 


水と火

この映画では火の力を持つヒミが印象的でしたね。
4元素のひとつである火ですが
これは『ハウルの城の動く城』カルシファーを思い出しました。

 

反対に水の力を持つのかポニョでしょうね。
水と火は対極にあるものですが
それぞれ自然の中では大きな力を持ちますね。

 

今作では石の力がうんぬんの話も出てきたので
宮崎駿監督は自然の力や、四元素または五行のパワーバランスや
その存在の大きさに敬意を抱いているのかもしれないですね。

 

 

ダンジョンとマルチバース

あの「塔」なんですが、たしか
「あらゆる時空(世界に)またがって建っている」
みたいなことを言ってたので、
ああ、これは『ライラの冒険』の
時空の切れ目みたいなもので、

 

もしかして今風に言えば、マルチバースになるのかな?
と考えました。

 

マルチバースと言わないところが
ミソだと思うんですけどね。

 

で塔自体はダンジョンですよね。
そこに行く理由が生まれて、攻略したから帰ってくると。

 

それを攻略して帰還したことが、眞人の「どう生きるか」への答えなのかなと。

ナツコのことを「父さんの好きな人」から
「ナツコ母さん」へと、呼び方が変わったし。

 

結果的に眞人は、ナツコを第三者ではなく
自分ごととして受け入れたんですね。

 

現実を現実のままに受け入れたんです。
それが眞人の成長であって、生き方だったんですね。

 

まとめ

宮崎駿監督の原体験は、やはり戦争なんだなと思いました。
よほど強烈だったらしくて、
今回は戦争の具体的なシーンはあんまりないんですが
そのかわり、火事のシーンがすごかったです。

 

リアリティというか
炎と火の粉と熱波で歪む視界と、臨場感が
炎に包まれたか、それに類する体験がないと
作れないようなシーンでした。
見ていて本当に息苦しくなるような。

 

この映画は思うところがたくさんあるので
またちょっとづつ追記していきたいと思います。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪