本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

本、映画、ドラマの感想を書いています。

途中までは傑作オペレッタ『鴛鴦歌合戦』感想

 

このブログではアフィリエイト広告を利用しています。

 
こんにちは。
歌と踊りには自信がないサトーです。
さいきん見た映画の感想です。
最後でちょいネタバレしてますのでご注意ください。
 
 

ストーリー

傘を作っていると暮らすお春
骨董品マニアの父のせいで生活は苦しい。
そんなお春は、隣に暮らす浅井に恋をしています。
 
お春の恋のライバルは、おとみ
おとみは家が金持ちなので怖いもの知らず。
 
そこへ通りがかったのは
骨董品に目がない、だらしのない殿様
 
お春を気に入ってしまい、
妾にしようとします。
 
骨董品に目がくらんだ父のせいもあって
妾になるしかなさそうな状況に陥るお春。
絶望するお春と父。
殿様の魔の手を逃れる術はなさそうです・・・
 
隣のお春がピンチ。
さて浅井はどうするのか。
 
お春は妾になってしまうのか?
浅井はおとみに取られてしまうのか・・・
 
 

オペレッタ

 
この映画はオペレッタ時代劇
いうのだそうです。
 
オペレッタとは「小さいオペラ」という意味で
台詞と踊りのある歌劇のことで
日本では喜歌劇(きかげき)や軽歌劇(けいかげき)とも
呼ばれているそうです。
 
現代風に言うとミュージカル・コメディ
なるのでしょうか。
 
登場人物がいきなり歌って踊っていますし
セリフもあります。
 
 

途中までは傑作

 
個人的な感想ですが
この映画、途中までは傑作だ!と思って
見てたんですね。
 
歌とかセリフとか聞き取りにくい箇所が
たくさんあったんですが
それでも雰囲気でわかるので
それが面白いなあと。
 
歌も踊りもストーリーも軽快で
登場人物がみんな楽しそうにしているので
これすごい!と思ったんですよ。
途中までは。
 
 

ジャパニーズミュージカル時代劇

 
商人の口のうまさも素晴らしいし
骨董品に目がない父親と殿様も
実際にいそうなキャラだし。
たまに聞き取れる歌詞も
上手いこと言うな~と感心するし。
 
けれど途中から、
殿様がお春に対して下心を出したときからですね
急に下世話になって
興覚めしちゃったんですよ。
 
現代のセクハラやパワハラ問題を
思い出しちゃってね。
それで私は興ざめしたんですね。
 
ただ映画としてはよくできてると思います。
この辺りは時代というか
好みがでるのかもしれません。
 
 

まとめ

最初のほうはお春とおとみの区別がつかなくて
戸惑ったりしました。
歌ったらすぐわかるんですけどね。
 
あとは浅井役の片岡千恵蔵が当時の
大スタア」だったらしくて
やっぱり動きが凄いんですね。
 
アクションというかチャンバラのシーンで
(まあ、浅井は刀は持ってなかったんですけども)
立ち回りというか、動きが凄いんですよ。
 
大げさに言うと、あのシーンのためだけに
浅井は存在している!みたいな。
やっぱりその道を突き詰めてきた人は
凄いなあと思いました。
 
ただ、この浅井という人物、大分ひねくれてるんですね。
ちょいネタバレになりますが、
ラストでお春に富豪になれるチャンスが
訪れるんです。
 
ここはですね、現代なら諸手を挙げて
お春のために喜んであげると思うんですが
浅井は違うんですね。
 
「金持ちのお春ちゃんなんて好きじゃない」
と言うんですよ。
 
他人の幸福より自分の思想を押し通すタイプなんです。
それで不機嫌でお春を動かしちゃうんですね。
それで、お春は富豪になれるチャンスを自ら壊すんです。
浅井、最低ですね。
 
助兵衛な殿様に続いて、
ここもがっかりポイントでした。
 
というわけで途中までは傑作だと思った
オペレッタ時代劇の『鴛鴦歌合戦』です。
後半は好みが分かれそうです。
 
それでは、お読みいただきありがとうございました♪