本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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『砂戦争 知られざる資源争奪戦』感想

 

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こんにちは。
砂に戦争があるとは考えても見なかったサトーです。
最近読んだ本の感想です。

 


砂をめぐる争い

 

 

 

世界中で砂をめぐって起こっている
争いや、砂の重要性について書かれた本です。

 

著者いわく「砂はもっとも見落とされてきた資源
とのことです。

 

ここでいう砂とは、コンクリートの原料や半導体の原料、白い砂浜の美しさを保つために使われる砂だったりします。

 

その砂が世界中で足りないために、また特に採掘や取引を規制する国際条約がないために、砂をめぐって現場では時に血みどろの悲惨な光景が繰り広げられているそうです。

 


砂漠の砂は使えない

著者も書いていますが、だったら砂漠の砂を使えばいいんじゃない?と思いがちですが砂漠の砂は、

「セメントに混ぜるには細かすぎるうえに、

角がないために砂同士がからみ合うことができない」

だそうです。

 

 

砂はなぜ必要なのか

主にコンクリートに使うからだそうです。
高層ビル、大きなスタジアム、頑丈な橋・・・
などですね。

 

なので、特に建設ラッシュが進む国ではコンクリートが必要で、砂が大量に消費されるのに砂の供給が少ないので、他所から盗んでまでも
手に入れようとする人がいるとのことです。

 

その結果、何が起きるかと言うと
砂の争奪戦です。

 

砂はお金になるので、これを何としてでも盗もうとして犯罪まがいのことまでする人たちがいると。砂マフィアというのもいるそうです。

 

そして、そのことを書いたジャーナリストらも
見せしめのような酷い殺され方をしているそうです。

 

恐ろしいですね。
まさか「砂」が、人間にここまでのことをさせてしまうなんてまったく思ってもみなかったことです。

 


日本の砂はどうか

日本では砂をめぐる、そういう争いは聞いたことがないのですが全くの無関係ではなさそうです。

 

さて、砂といって思い浮かぶのが「砂浜」ですが、その砂浜も減ってきてるとのこと。

 

防波堤やテトラポッドで埋め尽くされた砂浜が多いんだそうです。

 

こればかりは津波対策などもありそうなので何とも言えないですね。

 

昔の、砂浜が美しかったころの海を覚えている人などは今の海を見て落胆するのかもしれないですね。

 

まとめ

この本でオーバー・シュート・デイ
(地球の能力を超えた日)
という言葉を初めて知りました。

 

1年間で人類の資源消費量が、地球が資源を再生できる能力を超える日のことだそうです。

 

巻末では、砂のほかにも水や空気、森、深海魚などの「資源」についての著者の憂いが書かれています。水などはすでに枯渇し始めているとのこと。

 

あらためて、普段なにげなく使っている資源が有限であることを考えないといけないなと思いました。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

 

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