こんにちは。
仕事をするうえで感情のコントロールはとても難しいなあと実感しているサトーです。
まあ、いろいろあったんですよ。
さて、さいきん読んだ本の感想です。
この本は
「資本主義は歴史上、最も成功した経済システムです。だが、いまやそれが、資本主義そのもの、そして世界を破壊する危機に直面しています。大規模な環境破壊、経済格差、信頼できる社会的な仕組みの崩壊という現代社会の大問題の解決のために、企業や個人はどのような役割を果たせるのか。」
ということをテーマにしています。
利益追求のコスト
企業や経営者は利益最大化だけを追求していればいいのか、
利益が出ていれば環境破壊や気候変動は気にしなくていいのか、
利益が出ているなら低賃金で働く労働者のことは考えなくていのか、
といったことが事例を用いて書かれています。
たとえば、
悪名高いNIKEが異国の児童労働を当初はなんとも思っていなかったとか、
GMとトヨタの車製造においての従業員への信頼のおき方と扱いの違いとか、
米国の有名企業の例がいくつか出てきました。
著者は、HIV患者の基本治療薬ダラプリムをめぐる製薬会社チューリングの騒動を例に挙げて、
「すべてを犠牲にしても利益を追い求めることのコストがいかに大きいかがよくわかる」と書いています。
ダラプリムを扱ってるのはチューリングだけだったのに、価格を55倍に値上げしたと。HIVで苦しんでいる人から金を巻き上げることは正しい商売なのか?と問いかけています。
そういうふうに、命に関わる希少な商品の値上げを強行したり、企業の利益だけを追求して従業員は低賃金で働かせたり、大量の二酸化炭素を出しても責任をとらなかったり。
そういうことは長期的に見てリスクであると。
力のある大企業が本当にそれでいいのか?
長期的に見たらマイナスではないのか?
ということが説明されていました。
あなたの周りにも、「この企業・組織は利益だけを追求しているなあ」と思うことはありませんか?
まとめ
企業や経営者は利益追求以外にも社会や世界に貢献できることがあるのではないか、今の資本主義のあり方を見直すことが必要であると。
つまり、資本主義の在り方を見直して再構築していこうよ、
それが企業にも世界にもwin-winになるよ。
ということではないでしょうか。
利益だけを追求するやり方が、この先も通用するのか?
そういうメッセージを感じました。
最後に・・・
印象に残った言葉は
「死は悲劇的ではないことを知った。よく生きられないことが悲劇なのだ。」です。
これは著者が夫の死に直面したあとで悟ったことのようです。
本書の内容とは関係ないんですけどね。
なんだかとても刺さりましたね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪