本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

本、映画、ドラマの感想を書いています。

ゴシック小説『カーミラ』感想

 

こんにちは。
ハロウィンには仮装をしないサトーです。
さいきん読んだ本の感想です。

 

この本は

カーミラ/ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ

 


ジャンルとしては「ゴシックホラー小説」だそうです。

古城に父と暮らす孤独な少女ローラと、突然彼女のもとに現れる絶世の美女カーミラ。二人の少女が出会う時、呪われた物語が動き出す……。相次ぐ村娘たちの怪死、ローラを襲う病、夜な夜な訪れる黒い影。はたして、謎の美少女カーミラの正体とは……。北欧を舞台に繰り広げられる、官能と戦慄のゴシック・ロマン。

 

問題は、美少女カーミラの正体です。

 

ネタバレをするとですね・・・ヴァンパイアなんですよね。

 

夜中にベッドの中でうとうとしながら読んだので、もしかしたら・・・
今・・・目を開けたら、足元にカーミラがいるかもしれない・・・
とか考えちゃって、ビビりながら読んだので結果、おもしろかったです。

実は電気をつけたまま寝ようかと思ったくらいです。

 

感想

この話は途中までは、上流階級と思われる女の子同士の交流がメインです。
ローラたちは気づいてないですが、読者としては「彼女」の正体に気付いているわけじゃないですか。

だから読んでいて真綿でくるまれてるような、やわらかな恐怖を味わうことができました。

 

終盤はいっきに物事が進んでいきます。
やっぱりね!という展開ですが、近年よくあるヴァンパイアものとは違って派手な戦闘はなく、怪物は儀式的な方法で粛々と退治されます。

 

この本は、訳がとてもつつましくお上品というか、上流階級っぽいです。(私は上流階級の言葉遣いは知らないんですけどね)


言葉の端々まで気が使われているというか、世界観がしっかりと構築されています。
ああ、この時代の育ちのいいお嬢様はきっとこんな風に喋ったんだろうなーとイメージがふくらみます。


以前、中世の騎士物語を読んだときに「バレる」という言葉が出てきてちょっと違和感があったんですよね。

 

中世の騎士が「バレる」と言うのがダメってわけじゃないですけど、なんていうか、世界観にほころびができたように感じました。日本語って難しいですね。

 

まとめ

カーミラ』は、私がこれまで見てきた映画やドラマのヴァンパイアとは違っていたので新鮮でした。


ゴシック小説には「幻想的」という特徴があるようですね。まさに幻想的な作品でした。
興味のある方は読んでみてください。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

fortunamajor.hatenablog.com

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やる気が出ないときはどうする?

 

こんにちは。
やる気をコントロールできないサトーです
みなさんは「やる気」コントロールできてますか?

 

ある時、やる気がないままインターネットをポチポチやってたら、こんな本を見つけました。検索キーワードが「やる気が出ない」なのが自分でも笑っちゃいます。


生きるのが面倒くさい人

やる気がないので、端末の読み上げ機能でながら聞きしました。

 

 

無気力の心理学 やりがいの条件

実例が具体的すぎて、
どうしても子供時代を思い出しちゃって、ちょっとつい本でした。

 

 

『やる気」のある自分に出会える本』

心理カウンセラーの方が書いた本です。

私は電子書籍で読んでいるんですが、
やる気がないときに読み上げ機能がついてない本を読むのはけっこうしんどいです。なにせやる気がないもんで…。読み上げ機能をつけてほしいですね。

 

3冊くらい読んでいると、不思議とやる気が出てきたような錯覚を覚えます。
が、やっぱり仕事をする気にはなりませんでした。
錯覚でした。


あとから分かったのですが、この時の私の状態は栄養不足とか、睡眠不足も関係していたようです。それで体がやる気を出せる状態じゃなかったのですね。

あとは天気ですね。低気圧とか雨とか暑すぎるとか。
地球規模でみると人間は小さいので、天気の影響もうけてしまう繊細な生き物
なのだから仕方ない…とプラスにとらえておきます。

 

結論として、私は本を読んでもやる気が出なかったので、
(本の内容は3冊とも素晴らしかったです)
最近ではやる気がないときは、いったん「やる気がない」状態を受け止めることにしています。

 

あと必要に迫られたら自然とやる気が出てくることもわかりました。
例えば、取引先から理不尽な催促メールが届いて至急対応しなければならなくなったとかですね。

義務感 > やる気  です。

 

裏を返せばやる気がないのは平和な状態といえるのかもしれません。

「世界は混乱してるから、私だけでも平和なのは、よしとしよう」
そう思うことにしました。
やる気がないときは世界平和を祈ることはできません。
自分の周りのことだけで精一杯です。

 

まあ、やる気がないときは、こうなるのもしょうがないかなと自分を許しましょう。

こういう時はもう、紅茶でも飲んで少し休むことにしました。
やる気よ、戻っておいで…いつの日か…

やる気のコントロール方法があったら教えてほしいものです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

やる気がでないときに読みたくなる本まとめ 2023 - 本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

 

アニメ『どろろ』1969ーこりゃあ令和の大人が見てもかなりショックだべ

 
1969年のアニメ『どろろ』って観たことありますか?
 
手塚治虫の漫画をアニメ化した作品です。
放映されたのは1969年の白黒アニメ。
 
 
プライムビデオでどろろを初視聴しました。
まだ半分くらいしか見てないんですが、そのあと原作の漫画も読みました。
 
 
アニメのほうは面白いといえば面白いんですが
ちょっと注意が必要で
それは何かというと
 
どろろという子供がメインキャラであることからすると
おそらく子供向けに描かれた作品なのでしょうけれど
特にアニメの前半は残虐な暴力描写が多々あります。
 
子供が大人に集団暴行されるとか
痛めつけるというよりは拷問に近い仕打ちをうけるとか
かなりショッキングです。
 
戦争体験者が描いた作品とはいえ
穏やかに過ごしている現代の私から見るとかなり過激です。
 
あらすじですが、
百鬼丸という親ガチャに外れた若者が
とある目的で48体の妖怪を倒すため
旅をしていく話です。
 
私はこの時代の漫画やアニメはリアルタイムでは体験してないのですが
(生まれてないですしね)
時代背景を考えると
どろろに描かれている残虐な描写は
当時ではそう珍しいことではなかったのかなと。
(それはそれで恐ろしいですけどね)
 
「ばんもん」のあたりまではクリミナルマインドも真っ青ね?!という残酷描写が続いて、これは子供には見せちゃいけないのでは…と思ったり。
 
どろろを見ていて
ちょっと頭によぎったのが『はだしのゲン』です
昭和の時代、図書館には絶対ありましたよね?
 
何年か前にこんなニュースがありました。


はだしのゲン図書館撤去問題はそれからどうなったのか
https://timesteps.net/archives/5084631.html
 
 
必要なものと、そうでないものとの線引きは
人それぞれで違いますし
他人には強要できないのですが、これには驚きました。
自国の負の歴史が描かれたものを(創作とはいえ)子供たちの目の前から撤去するというのは教育上どうなのか?と個人的には思いますが、いやはや、時代も人も変わっていくものなんですね。
 
さて、アニメ『どろろ』です。
盛大なCG技術の映画を見慣れた現代人からすると
特に最初の1〜2話は技術的な面では突っ込みどころが満載です
嫌味な言い方をすると紙芝居っぽいです。いいえ、これはアニメです。
 
でも声優さんの声の力と
絵の迫力でぐいぐい引き込まれていきます
 
ただし、繊細さんとか落ち込んでる人には刺激が強すぎるかもしれません。
心が元気な時に見たほうがいいでしょう。
 
Twitterを見ていたら、手塚治虫の作風がこんなかんじだったらしくて
どうやら『どろろ』が特別過激というわけではなさそうです。
手塚治虫は漫画の神様といわれていたそうですが、神様というにはあまりにも残虐非道な描写も多々あったようですね。
私は手塚作品はあまり読んでいないので何とも言えませんが。
(『火の鳥』はうさぎが火に飛び込むシーンでもうダメでした。当時子供だったので…)
 
それでも偉大な功績を残した人には違いないですね。
 
さて、どろろの続きをみなくっちゃ。
 
それでは、
お読みいただきありがとうございました♪

『1440分』『限りある時間の使い方』感想

こんにちは。

やることが山積みだと時間がもっとあったらいいなーと思うことがあるサトーです。

さいきん読んだ本の感想です。

 

この本は

 

ざっくりいうと、1日は1440分しかないので効率的に過ごしていこうぜ!という
時間効率化の本です。


時間効率化の本は近年たくさん出版されていますが、
最近読んだ中では、著者の言い分に納得するところが多かったです。

 

人生100年時代と言われていますが、
元気に自由に動ける期間は限られてると思うので
そう考えると「今のこの時間」は大切に使っていきたいですね。


これを読んで、よし!効率的に時間をつかうぞーと何日か過ごしていたら
こんな本に出合いました。↓↓↓

 

 

逆説的な

 

こちらは1440分とは真逆のアプローチです。
「あなたの時間はあなたのものだから、好きなことや自由に使っていいんだよ」
というメッセージを感じました。


「現代人たるもの時間は効率的に使わなければならない」という思い込みを外してくれるような本です。

 

毎日毎日、時間に追われて疲弊している人には
救いとなる言葉が見つかるかもしれませんね。
逆に、時間効率化の方法を求めていた人はがっかりするみたいです。

 

まとめ

時間を効率的に使うのか。自分の好きなように使うのか。

 

時間の使い方はその人の目的や価値観や、年齢によっても変わってくるでしょうから、その時々で自分に合ったほうを選べばいいのではないかと思います。


今の私は、特に働き盛りのうちは時間を効率的に使いたい派です。

 

あなたは、時間は効率的に使う派ですか?
それとも、まったり、のんびりしたい派ですか?

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

fortunamajor.hatenablog.com

 

オンライン講座を視聴しました『フォークホラーとしての「マクベス」』

 
 
去る9月のことです。
zoomで開催されたオンラインイベントを視聴しました。
 
『フォークホラーとしての「マクベス」』
(イベントは終了しています)
 
スピーカーは北村紗衣先生。
マクベスはもちろん、映画ウィッカーマンにも言及するというじゃないですか。
 
私はつい最近、ウィッカーマンを見たばかりだったので、あの映画について北村先生が言及するの!?…それは聞きたい!とすぐに申し込みました。
 
ウィッカーマンを見たことがありますか?
ミッドサマーの元になったと言われているカルト映画です。

 

ウィッカーマン

ウィッカーマン

  • エドワード・ウッドワード
Amazon

 

ミッドサマーを見た方はお察しかもしれませんが、かなりいっちゃってて、ぶっ飛んでいます。家族や恋人と見るのはやめておいた方がいいタイプの映画です。

 

ミッドサマー(字幕版)

ミッドサマー(字幕版)

  • フローレンス・ピュー
Amazon

 

 
イベントのタイトルになっているフォークホラーとは「民俗ホラー」という意味だそうです。
私は「田舎の閉鎖的な小規模エリアでおこるホラー」と解釈しました。
文学や民族史に明るくない私は、となると犬神家の一族や双頭の悪魔も該当するのでは?と思ったのですが、そっちはミステリーなので、厳密には違うのかもしれませんね。
 
イベントは、北村先生の情報量が相変わらずすごくて、すべては理解できませんでしたが、マクベスやフォークホラーに関する映画や舞台作品の面白いお話をたくさん聞くことができました。満足でした!
 
ウィッカーマンはニコラスケイジ主演でリメイクもされているそうですが、そちらは物凄く評判がよくないそうです。なので私はまだ見ていませんが、いろんな人があれはよくないと言っていたので、どうせ見るならオリジナルを見たほうがいいようです。
 
この講座の前にマクベスを読みました。
もちろん翻訳本です。
シェイクスピアにしては読みやすかったなーと思ったのですが、やはりシェイクスピアの作品の中では短いほうになるらしいです。
 
 
あのとんでも映画ウィッカーマンマクベスに「フォークホラー」という共通点があるとは思いもしませんでした。
世の中、知らないことだらけで本当にたのしいですね。
 
 
それでは、
お読みいただきありがとうございました♪

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運営者:サトー
初出掲載:2022年12月18日/最終更新:2022年12月18日

 

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