本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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映画『幸せなひとりぼっち』感想

 

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こんにちは。
腰の痛みがだいぶ良くなってきたサトーです。
痛めた原因は、やはり長時間の在宅ワークで座りっぱなしで、姿勢が前傾になりすぎていたことのようです。
作業に夢中になると、つい前のめりにになっちゃうんですよね。
再発してまた痛い思いをするのは嫌なので、画面の文字を大きくするとか、椅子で工夫するとか、どうにか対策を考えたいと思います。

 

さて、最近みた映画の感想です。
以下、ネタバレも含まれるので、ご注意ください。

 

スウェーデンの老人

『幸せなひとりぼっち』2016 

 

 

 

本国ではかなり評判になった映画のようです。
ナイン(NEIN)と聞こえた気がしたので、ドイツ語かなと思ったのですが
スウェーデンらしいです。
ちなみに私はどちらも全くわかりません。


ストーリー

妻に先立たれた老人は、地域の管理と
仕事を生きがいにしていましたが、仕事がなくなったため自殺を試みます。

 

だけど死ねないんですね。
たまにいますよね、死のうとしても死ねない人って。
運が強いというか、タイミングが悪いというか。

 

この老人もそのタイプで、なんと
5回も自殺を試みるんですが、すべて失敗します。
(6回だったかもしれません)

 

すごいですよね。死にたい気持ちはあるのに、死ねないんですよ。
何かが邪魔してるんです。

 

引っ越してきたお隣さん

邪魔してるのは大体、
向かいに引っ越してきた家族の妻、パルヴァネなんですけどね。

 

その老人は取っつきにくいというか、性格悪いというか
今の日本でいうと老害みたいなものなんですが
周りの人々は彼にひるまず関わっていきます。
パルヴァネとその家族、古い友人の妻、近所の青年たち。

 

で、老人は5回も失敗するじゃないですか。
それで死にかけて意識をなくしているときに
過去の子供時代のことや、愛する妻との出会いを
思い出したりするんですね。

そうやって現在のひねくれた老人と、昔の青年時代が
交互に描かれていきます。

 

愛する妻

彼の心の支えは妻なんですね。
よくお墓参りにいって、亡き妻に話しかけています。
自殺に失敗したときも、妻に話しかけてたら
もう一度トライしようという気になるし

野良猫を引き取ることになったときも
報告するんですね。

 

最後のほうにわかるんで詳細は伏せますが
彼は愛する妻に全力を注いだんですね。
文字通り、全力を注いで彼女を愛したんです。

 

その妻のもとへ行きたいから、自殺を試みるんですね。
もう一度、妻に会いたいんです。

 

人と関わること

この老人はですね、新しい隣人との出会いで
人生の方向が変わっていくんですね。

新しい隣人、パルヴァネ一家ですね。最初はウザいんですけど
そのウザさが生きている証ともいえるんですね。
生きるって、生活するってそんなもんですよね。

 

一所懸命に生きていて、周りを巻きこんでいく人って
大体ウザいんですよ。

 

でもそのウザさに巻きこまれていくことで、
ひとりぼっちだった老人は他人を受け入れ、受け入れられます。
最終的には、地域全体でひとつの家族みたいになるんですね。

 

他人と関わることはウザいけれども
ウザさを受け入れることで関係が構築されていく。
それが人間関係ってやつなんでしょうね。

 

死を乗り越える

老人はパルヴァネ一家と関わり、地域の人々と関わり、
関係を築き上げていきます。

 

そして彼らは一致団結して
倒すことは不可能と思われた敵を倒します。
ここで地域住人同士の信頼ができあがったんだと思います。

 

で、老人は今度は発作で倒れるんですね。
でもまた生還します。

 

個人的には、この時点で老人は
死にたい願望を乗り越えていたんじゃないかと思います。
自殺したい自分を乗り越えたんですね。
生きることが苦にならなくなったんですね。

 

やはり孤独は人の心にはよくないんだな、
ということがよく分かりますね。


猫の名演技

この映画には猫も出てくるんですよ。
この猫が演技してるかどうかはわかりませんが
ナイスな動きをしていて、作品に彩りを添えています。

動きが鈍いので、もしかしたら老猫かもしれませんね。
おとなしくて、かわいい猫です。

 

まとめ

この映画をみて思ったことは、今はインターネットがあって
本当によかったなということです。

 

インターネットがない時代なら
悔しいけれど我慢して飲みこむしかなかったことが
今ならすぐ検索して解決のヒントを探すことができますからね。

 

あと、死にたくても死ねなかったのに、
幸せの絶頂でぽっくり・・・というのも割とある話だと思います。

 

幸せのまま息を引き取るというのが、もしかしたら
ものすごい幸福なことなのかもしれませんね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪