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戦争孤児への優しいまなざし『山河遙かなり』感想

 

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こんにちは。
こういう映画を見ると、平和な世界って本当にありがたいなーと思うサトーです。

それでは、『山河遙かなり』の感想です。

 


第二次世界大戦後、ベルリン

 

山河遥かなり(字幕版)

山河遥かなり(字幕版)

  • イワン・ヤンドル
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戦後のベルリン
瓦礫になった街で
アメリカ人が自由に動き回れる地域があります。

 

そこに戦争孤児を集めて世話をしている救護所があります。
そこから逃げ出した少年ふたり。

 

ひとりは逃げているうちに死亡し、
ひとりは生き残ります

 

生き残った少年はラッキーにも
明るくて心優しいアメリカ兵に拾われます。

  

しかし、少年はアウシュビッツにいた恐怖から
話すことができません
自分の名前や
母親の存在さえも忘れているのです。

 

少年は、青年と暮らすうちに
人間らしさを取り戻していきます。
そうして、いつの間にか少年の母親も
すぐ近くまで来ていました。

 

はたして、少年と母親は再会することが
できるのでしょうか?

 


原題

原題は『The Search

母親は少年を探し、
少年を保護した青年側も
少年の母親を探しています。

 

邦題は『山河遙かなり』ですが
山とか河はあまり出てきません。
街中にある川くらいです。

 

山河というのは
自然がある故郷という意味らしいので


山河 = 故郷 = 母親 & 家族
ということで、このタイトルに
なったのかもしれませんね。

 


優しいまなざし

戦争孤児、しかもアウシュビッツの被害者に対して
優しいまなざしで描かれている映画です。

 

戦争映画はどうしても
日本映画と比べてしまうんですが、
日本映画によくでてくる戦中戦後の子供たちが
飢えや孤独や、身の危険に
常に晒されていて悲惨であるのに対して、

 

『山河遙かなり』では、
親がいなくなり無力である子供たちに対して
優しいまなざしで描かれているのが印象的でした。

 

子供達と関わる大人が
勝戦アメリカの(余裕のある)軍人たち
ということもあるのしょうが、
それにしても子供達の扱いが優しくて
安心して見ていられます。

 


まとめ

すこし褒めすぎかもしれませんね。
まあ、アメリカ兵の青年は多少乱暴なところもありましたが
それでも、少年を思う気持ちはまともなので
時代背景も考えれば仕方ないのかも。

 

おそらく(戦争に限らず)被害者である子供に対しては
このように対応した方がいいのではないか。
という見本のようです。

 

または、制作者側の理想を描いたのかもしれませんね。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪