本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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選挙は大事です!『赤と白とロイヤルブルー』感想

 

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こんにちは。
ガソリン価格がマジしんどいサトーです。公共交通機関が中途半端な田舎で生きてるのでマジしんどいです。

話は変わって、最近見た映画の感想です。

 


米英トップのご子息たち

 

 

米大統領の息子アレックス
英国王子ヘンリーの恋。
それがやがて愛へ昇華していく物語です。

 

最初はいがみ合っていたふたりでしたが
あることをキッカケに急接近します。

 

そして、お互いの権限や
プライベートジェット機などを使いまくって
海を超えてデートを重ねます。

 

しかし、やはり彼らは一般人ではありません。
それぞれの親や一族の立場も考えなければなりません。

 

しかも現代はそこら中にカメラがあって、
あざといマスコミもスクープを
ものにしようと待ち構えています。

 

大統領選挙や王家の利害も絡んできて
もはやふたりだけの問題では済まされなくなりました。

 

さてさて、愛し合う
ふたりはどうなってしまうのか?

 


ボーイズラブ

この映画は平たくいうとBLなんですよね。
ボーイズラブってやつですね。

 

私、実はBL苦手でして。
観る前は、あ~BLか〜しんどいな~
と思っていたんですが、

 

いざ見てみると
序盤は軽快なコメディになっていて、
主役の2人が若くてキレイということもあって、
すぐに引きこまれました。

 

あれですね、この映画は
主役の2人が若くてキレイということが
何よりも重要な要素だと思われます。

 

そういう意味では
大統領の息子と英国王子というのは
上手い設定だなと思いました。

 

両者とも世界有数の権力者がバックにいることもあって
アレックスもヘンリーもリッチです。

 

移動する時は常に護衛に囲まれているし
物質的には豊かで、手に入らないものはない
みたいなね。
そういう面でも悲壮感がないので、
気楽に見てられますね。

 


豪華俳優陣

キャストも豪華です。
米大統領役がユマ・サーマンなんですよ!
エンディングで気づきました。
途中で気づけなかった自分を反省します。

 

英国王役はティーブン・フライです。
こっちはすぐに気付いたんですけどね。
ふたりともそれぞれの国のボスキャラにピッタリですね。

 

そしてサラ・シャヒ
『パーソン・オブ・インタレスト』や
ブラックアダム』に出てましたね。
王室関係者以外では、
唯一王子にビビらないキャラだったのも良かったです

 


逆転の配役?

オーストラリアのAmazonオリジナルドラマ
デッドロック〜女刑事の事件簿〜』では制作側が
「このジャンルの典型的な常識を覆し、社会的に被害者とされる人たちを逆転させようという意図もあった」
と発言したそうです。

 

この言葉を思い出したのは、
配役がこれまでの常識とは違っていたからです。

『赤と白とロイヤルブルー』がデッドロック
関係あるか分かりませんけどね。

 

まず、大統領息子のシークレットサービスの責任者が女性です。
たぶん彼女がアレックスチームの責任者です。
普通はゴッツイ白人男性か、
デンゼル・ワシントンがやりそうな役です。

 

米大統領は女性でユマ・サーマンが演じています。
大統領の側近(秘書というんでしょうか?
原稿とか考える人)も全員女性でした。
で、英国首相も女性です。

 

その代わりでしょうか
英国王室のトップは女王ではなく国王でした。
ジェームズ3世の役です。
原作は2019年頃っぽいので、
エリザベス女王の存命中の作品だと思われます。

 

ニュースキャスターもほとんどが女性でしたね。
権力や影響力を持っている人に女性が多いので
女性社会といってもいいかもしれません。
そのせいか、他者に優しい人が多くて
寛容度が高いんですね。

 

唯一ムカつくのは悪役になった
記者くらいです。
そういう「他者に優しくて、寛容度が高い」ことが
この映画の温かさとか見やすさ
つながっているのかなと思いました。

 

原作は読んでいないので、どんな風かわかりませんが
映画でのそのあたりを徹底してくるのは
面白いですね。

 

あと有色人種が大統領の側近やシークレットサービス
王子の侍従など重要なポジションに
就いているのも興味深いです。

 

特にひと昔前のイギリスドラマなどでは
キャストは白人が9割以上とか
珍しくなかったような気がします。

 

そういった意味でも『赤と白とロイヤルブルー』は
伝統を重んじる英国人が見たら
卒倒しそうな映画だなと思いました。

 


やはりアメリカは先進国である

感銘を受けたシーンがあります。
アレックスとノーラの会話の中で、
男同士のキスの話題がいきなり出ても
普通に話が続いていく場面です。

 

過剰に驚いたり、異常者扱いされないのは
素敵な世界だなと思いました。
(なおこの後でふたりの関係を知ったザハラは
息が止まりそうになります。)

 

そういう意味でアメリカは
間違いなく先進国だなあと思いました。
少なくともこの映画の中のアメリカは先進国です。
日本がこうなるのはあと100年くらいかかりそうです。

 

あとは、選挙が大事ということですね。
なぜって、アレックスとヘンリーが
ありのままで生きていける世界を作れるかどうか
に繋がっていきますからね。
なので、選挙は大事です!

 


まとめ

アレックスは明るく健康に育った
自分本位の普通の若者ってかんじでしたが
王子の役のニコラス・ガリツィン
ヘンリーの演技は繊細で神経質さが
よく表現されてて上手かったですね。

 

ヘンリーはザ・英国王室ってオーラを放っていたので
彼らの対比も面白かったです。

 

この映画は次世代というか、
すでに変化が起きている「今」の時代の
新しい感覚の人々を描いてるように見えました。

 

王道ラブコメというやつでしょうか
外さない映画です。

 

原作もあるので
そちらも読んでみるとさらに理解が深まりそうです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

 

 

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