本と映画とドラマの感想|サトーのブログ

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誰にとってのハッピーなのか『ハッピーエンド』感想

 

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こんにちは。
ハッピーエンドに憧れるサトーです。お金持ちになってハッピーエンドになれたらいいですね。

さいきん見た映画の感想です。

 


ストーリー

 

 

スマホに映るのは、暗い廊下の先にあるバスルーム。女性が寝る前のあれこれをしています。撮影しているのは娘のエヴ

 

エヴは薬物依存症のに不満があるようで、彼女が入院するよう仕向けます。

母が入院したので、と暮らすことになったエヴ。

 

父が暮らす家は豪邸です。
お金持ちの一家なんですね。

 

不気味なおじいちゃん、敏腕経営者のおばさん、オラオラ系の従兄、存在感の薄いパパの妻アナイス、そして赤ちゃん

みんなが一つ屋根の下で暮らしています。

 

もうすぐ13歳のエヴは、パパのパソコンをのぞいたり、おじいちゃんと秘密の会話をしたりします。

 

エヴの心はどこへ向かうのでしょうか。

 

エヴ

この映画は最初は分かりにくい展開なので、頭に???が出るんですけど、見てたらなんとなく分かってくるので、しばらくがんばって見ててください
制作国の1つがフランスなのでね。

 

で、エヴですが、彼女はとても孤独だったと思うんです。
おそらく母親を入院に追いやったんですよね。なので母親への愛情はないのかもしれません。

 

だからといってパパと仲がいいかというとビミョーです。
エヴは聞き分けのいい子なので扱いはラクなんですが、それが愛であるかと言われると、うーんというかんじです。友達もいないみたいだし。

 

動画をSNSに投稿してるのか、それとも撮影して編集して1人で楽しんでるのか分かりませんが、それが気晴らしになってるようですね。

 

途中でパパと新しい妻のアナイスの赤ちゃんに、「この子が亡くなった兄の代わりになるかな」とか呟くんですけど、ならんでしょ…とツッコミを入れてしまいました。
エヴはやはりそばにいてくれる誰かを求めているようです。

 

もしかしたら、将来はなるかもしれないんですけどね。可能性はありますよね。ま赤ちゃんですから。エヴは亡くなった兄を一番愛していたのかもしれないですね。

代わりは、今のところいない、と。

 

そんなエヴに思いがけず助け舟を出したのがおじいちゃんでした。

 

おじいちゃん

このおじいちゃん、トンデモな行動をとるんですが、ボケてるのかボケてないのかわからないんですよね。ボケたふりをしているようでもあるんですが、なぜそんなことをするんでしょうね?

 

そんなおじいちゃんはエヴに秘密を話します。
そしてエヴも自分の黒歴史を打ち明けるます。

 

妙な共通点があった祖父と孫。
これでエヴはラクになるんでしょうか?

 

誰にとってのハッピーエンドか?

この映画のタイトルは『ハッピーエンド』ですが、最後は日本の常識からするとハッピーとは言えないんですよね。

 

でもこれ、視点の問題なのかなと。
誰にとってのハッピーエンドか?と考えてみました。
そうしたら、たぶんおじいちゃんなんですね。
おじいちゃんにとってのハッピーエンドではないか…?

 

ちょっとネタバレになりますが、このおじいちゃん自殺願望があるんですね。
そのおじいちゃんからしたら、最後のあの状態は割と満足度の高い状態なんじゃないかなと。

 

幸いおじいちゃんは見つかったので未遂に終わるんですが、もしかしたら未遂に終わったことがハッピーだったのかもしれません。

 

本当のところはわかりませんけどね。

 

まとめ

久々にちょっと頭を使うような映画でした。

 

エヴは最後でもスマホで撮影してたので、最初と最後のシーンはスマホ越しの画面になります。

 

まだ幼いエヴが、自分の中の殺人者を呼び起こさないことを願います。
エヴに幸あれ!

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪

 

 

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